約 1,635,887 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3088.html
その7より 虐待部屋を出た男と、抱えられたれいむ。 「ゆっくりどこにいくの?」 「隣の部屋さ」 「ゆっ?」 隣の部屋? 一体、隣の部屋に何があるのだろう? 男は隣の部屋の扉の前に行くと、徐に扉を開けて、中に入った。 一緒に隣の部屋に入ったれいむは、その部屋を見て、呆気に取られた。 「ゆゆゆゆゆっ!?」 そこはれいむが虐待以外の時間を過ごしていた、あの二畳半の部屋であった。 床にはブルーシートが敷かれ、部屋の隅にはドッグフードと水の張った桶が置いてある。 そして、部屋の中心には、さっきまでれいむが包まって毛布が無造作に投げ捨てられている。 「れいむ。この部屋は誰の部屋だ?」 男がれいむに問いかける。 「ゆっ……ゆっ……」 れいむには答えられなかった。 間違いなく自分がいた部屋である。しかし、部屋なわけがなかった。 れいむの隣にある虐待部屋、そこにはありすが住んでいたはずなのである。 「れいむ、不思議だろう? なんでありすがいるはずの部屋が、虐待部屋になっているんだと思う? 一体、ありすはどこで生活していたんだろうな?」 「ゆっ……」 「まあ、答える前に次に行くか」 男はそう言うと、れいむの部屋を出て、もう一つの隣部屋に入っていった。 れいむは、その部屋にも見覚えがあった。 「ゆゆっ!! ここは!!」 「覚えているか、感心感心。その通り、この部屋はお前たちが初日に箱の中で眠っていた部屋だ」 2か月半もたってはいるが、れいむは未だこの部屋を覚えていた。 何しろこの部屋は、れいむが初めて過ごした人間の家の部屋であり、恐怖を感じた未知の空間だったからだ。 忘れたくても忘れられなかった。 しかし、やはりおかしい。 ここは本当なら、まりさが住んでいたはずである。 それなのに、机や椅子が置いてあり、棚の中には本が置かれている。 それと引き換え、ドッグフードや水の桶は置いていなかった。 まりさは以前、部屋には何もないと言っていた。 それなのにこの空間といったら、物で溢れているではないか!! 「な、なんで……!?」 ポツリと言葉が出ているれいむ。 もう訳が分からなかった。 まりさとありすはゲスでレイパーだった? でも、れいむの知っているまりさは、ゲスではなかった? 親友のありすは、とても優しかった? れいむの隣の部屋には、まりさとありすが住んでいた? 隣の部屋は、虐待部屋? 隣は、最初にれいむが来た部屋? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? 一体どうなっている? 男は放心しているれいむを抱えて、再び虐待部屋に戻ってきた。 れいむを床に置いて、こっちを見ろと、命令してくる。 虚ろな表情で、男を見るれいむ。 男は、ポケットに手を突っ込むと、ゴソゴソと何かを取り出してきた。 男は取り出してきたそれを、れいむの目の前に掲げた。 「ちょうちょさん?」 れいむは、初めそれが蝶々のように見えた。 しかし、目を凝らして見てみると、無機質なそれは、決して蝶々でないことが理解できた。 蝶々のような何かを見せて、いったいどうするつもりなのだろう? れいむが考えを余所に、男は真っ赤な蝶々を自分の口元に持ってくる。 そして、口を開いた。 『ゆゆっ!! まりさのおよめさんのれいむ!! なんでそんなかおしてるの?』 「!!!」 れいむは、目を見開いた。 突然、どこからか、まりさの声が聞こえてきた。 その声色は、あの優しかったまりさの声その物であった。 れいむは部屋の中を見渡した。 透明な箱の中には、ボコボコにされたゲスまりさが、弱弱しく蹲っている。 こいつが話した訳ではないだろう。 なら、いったいどこから聞こえてきたというのだ? れいむが、忙しなく体を動かしていると、再びまりさの声が聞こえてきた。 『れいむ!! まりさはここだよ!! ゆっくりりかいしてね!!』 声の聞こえる方に目を向ける。 そこにあるのは、真っ赤な蝶々に口を当てた男の姿だった。 まさか、この男が言ったのだろうか? いや、そんなはずはない!! 今のは、明らかに男の声では無かった。 れいむの愛するまりさの声だった。 だったのだが…… 『ゆゆっ!! ゆっくりまりさのことが、わかったみたいだね!! うれしいよ、れいむ!!』 確実だった。 声は男の口元からしっかり聞こえてくる。 れいむは、益々理解が出来ない。 男はその後、蝶々を口元から離すと、手の中で蝶々に何かを施した。 そして、再び口元に持ってくる。 『ありすとれいむは、いつまでもしんゆうよ!!』 「!!!」 次に男の口から飛び出してきたのは、れいむの親友のありすの声。 もう何が何だか分からない。 れいむの餡子脳は、明らかに処理能力の限界を超えていた。 「わからないよ……」 ゆっくりちぇんの様な事を呟くれいむ。 目は虚ろで、焦点が全くあっていない。 男はれいむの態度を見て、ニンマリ微笑むと、口元から蝶々を離し、れいむに顔を近づけた。 「れいむ、一体何が分からないんだ?」 「……」 「まりさとありすが、ゲスのレイパーだった事か? それとも、隣の部屋が、虐待部屋だった事か? もしくは、俺の口から、まりさとありすの声が聞こえたことか?」 「……」 「まあ全部だろうな。今から順に説明していやるよ」 「……」 「まず、お前が初めてここに来た時、出会ったまりさとありすはこの二匹だ」 男はそう言って、透明な箱をバンバン叩く。 その度に、二匹は恐怖に歪んだ表情を見せてくれる。 「さっきのこいつ等の態度と映像で気づいているだろうが、こいつ等はゲスでレイパーだ。あの日、お前が見た二匹は、全部こいつ等の演技だったんだよ。 俺はこいつ等と契約してな。報酬を与える代わりに、俺のやることに付き合えって言ったんだよ。まりさの報酬は、美ゆっくり100匹。ありすは美ゆっくりに整形してやることだ。 ま、契約といっても、守る気なんてサラサラ無かったがね。こいつ等を釣るために口から言った出まかせだ。 ちなみに、整形ってのは、言ってみれば無理やり人工的に綺麗にするような事だ。お前が見たまりさ、美ゆっくりだっただろ? あれは、俺がしてやったんだ。 まあ、俺がしたというより、金を出して専門家にしてもらったというほうが正確なのだがね。元々は十把一絡げのどこにでもいる汚いゲスまりさだったんだぜ。 全く技術の進歩ってのはすごいよな。それとも、体の構造が単純だから、そんなことも出来るのかねえ?」 「……」 「まあ、そんな訳で、こいつ等は手伝ってくれることになったんだ。田舎者のれいむを思いっきり馬鹿にしてやるって言ったら、二匹ともノリノリだったな。 心底ゲスな奴らだね。まあ、俺も他人のことは言えないんだが、ハハハ」 「……」 「で、映像で見た通り、その日こいつ等は虐待をされなかった。虐待されていたのは、お前一匹だけだったんだ。でもお前は全員虐待されたと思っただろ? なぜだ?」 「……」 「なぜなら隣の部屋にいたまりさとありすも、同じく虐待を受けたってお前に言ったもんな。だから、お前は自分だけでなく、二匹も虐待されていると思い込んだ」 「……」 「もう気づいているんじゃないか、れいむ? あの声の正体に?」 「……」 「言ってほしいか、本当の声の主を?」 「……」 「それでは言ってやろう。あの壁越しに聞こえたまりさとありすの声の正体、それはなんと……」 「俺でした〜〜〜!!!!」 「…………」 「あり? 反応が薄いな。もっと愕然とした表情を見せてくれるかと思ったんだが……まあ、良いや、続けよう。お前が壁越しに話していた二匹は、俺がこいつを使ってしていたことだ」 男はそう言って、真っ赤な蝶々をれいむの目の前に掲げてくる。 「これはな、以前香霖堂という店で手に入れた物だ。このようにダイヤルを合わせると、好きな声を出すことが出来るんだ。 『まりさのおよめさんのれいむ!! そんなかなしそうなかおをしないでね!!』 『しんゆうのれいむ!! ありすがすりすりしてあげるわ!! ゆっくりなかないでね!!』とまあ、こんな風にな」 「……」 「何でも外の世界から流れてきた本を参考に、かっぱが制作した物らしい。それを香霖堂の店主が、ツケの代わりに貰ったそうだ。 高かったんだぜ。それ以上に非売品でな。店主もこれは商品じゃないと、中々売ってくれなったんだ。しかし、俺の努力の甲斐あってな。ようやく売ってくれたんだ。 一週間毎日のように通い詰めたもんだから、向こうもいい加減嫌気がさしたんだろうな。悪いことしたよ」 「……」 「で、これを使って、二匹のふりをしていたという訳だ。両方の違う壁から声が聞こえてきただろ。それには、このスピーカーを使ったんだ」 男はポケットに手を突っ込むと、丸い物を二つ取り出し、れいむの前に置いてやった。 『ああ、ああ、聞こえますか? 聞こえますか?』 『とかいはのありすよ!! ゆっくりへんじしてね!!』 男が出した丸い物体から、声が飛び出してくる。 最初のセリフは右側の丸から、後のセリフは左側の丸から聞こえたものだ。 「これをありすのいた部屋というか、この虐待部屋の壁に貼り付けていたんだ。で、もう一つの方は、本当はまりさがいるはずだった部屋に貼り付けた。 まりさの声を出す時はこっちのスピーカーから、ありすの声を出す時は、もう一つのスピーカーから声を出していたという訳だ。 だから、お前には両壁から、声が聞こえてきたという訳だ。だいたい分かってきたろ」 「……」 「つまりだ。お前が二か月半もの間、毎日のように話をしてきた相手は、なんとこの俺だったというわけだ」 「……」 「虐待部屋とお前の部屋を往復する時、木箱にお前を詰めただろ。それはな、これを知られないためだったんだよ。隣が虐待部屋だって気付かれたら、計画がすべておジャンだからな。 最初からお前だけが、虐待されていたんだよ。架空のまりさとありすは、どこにもいなかったという訳だ」 「………………」 れいむはようやく理解できた。何もかも理解出来てしまった。 れいむは、ひたすら男の掌の中で踊っていたということが。 「ここに来てまりさに出会い、一目で惚れたよな。横から見ても、アリアリと分かったよ。でどうだ、今の気分は? 実際のまりさはゲスで、美しさも作られた物だと知ってしまった気分は? そんなゲスまりさと婚約した気分は? 悔しいかい? 悲しいかい? どうなんだい?」 「……」 「それからありすもね、本当の姿はレイパーだったんだよ。あ、ちなみにこいつの親がレイパーだってのは本当の話だぞ。 ただ、嘘だったのは、こいつがレイパーを憎んでいるって話な。こいつ自身、生粋のレイパーだから。むしろ、親以上だろって言いたくなるほどのな。 どうだい。そんなありすと親友になれて? 君たち、確か親友だよね? これからも親友でいようって約束したよね? レイパーと親友になった気持ちは? 教えてくれよ!!」 男はニヤケ顔を止めず、れいむに言ってくる。 何を馬鹿な事を言っている。 自分が大好きだったのは、あの勇敢で凛々しいまりさだ!! 自分の親友は、優しく本当の都会派であったありすだ!! 決して、この透明な箱の中で醜い姿を曝している二匹ではありはしない!! 「れいむがおよめさんになったのは、このげすまりさじゃないよ!!!! れいむのしんゆうは、こんなれいぱーありすじゃないよ!!!!」 れいむは今までも鬱憤を晴らすかのように、盛大に叫んだ。 しかし、男は一向にニヤケ面を改めようとしない。 寧ろ、男にとっては、その言葉を待っていた節すらあった。 「そうか、こいつ等は婚約者でも親友でもないか。それなら、お前の本当の婚約者と親友は、一体どこにいるんだ?」 「ゆっ!?」 「ああ、そうか。お前の本当の婚約者は俺か!! 本当の親友は俺なんだな!!」 「ち、ちがうよ!! ゆっくりごかいしないでね!!」 「誤解も何もそう言うことだろ? お前が2か月半も一緒に生活してきたまりさとありすは、全部俺の演技だったんだから」 「ぢがうよおおおおぉぉぉ――――――――!!!」 「本当にいろいろな事を話したよな。一緒に俺の悪口を言ったり、作戦会議をしたり、ここから出られたらどうするか話し合ったり」 「やめでええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――!!!!」 「途中、お前の居場所が無くなってきただろ。あれはな、俺がそうなるように仕向けたんだよ。まりさとありすを演じて、お前が一匹除け者にされるようにな。お前の焦りっぷりったら、止められなかったぜ」 「いうなああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――――!!!!!」 「そう言えば、ありすというか、ありすを演じた俺の告白はどうだったよ? 迫真の演技だっただろ? あれでお前はまりさに告白する決意を固めたんだもんな」 「やめでええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――――――――!!!!」 「しかもその後自分から虐待まで受けるとは。プププ、そんなにまりさと対等になりたかったのかい? その為に、怖い怖い虐待を進んで受けたのかい? 俺が相手だとも知らずに、プププ。おお、愚か愚か」 「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――――――――!!!!!!」 「ありすを出し抜いた気分はどうだい? 優越感に浸れただろ? でも、今思えばとても恥ずかしいよね? 何しろ、俺に告白して、俺に優越感を感じているんだから」 「ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――!!!!!!」 「そもそもさ、おかしいと思わないのかねえ。自分から進んで虐待を受けたがる奴なんて、いるはずがないじゃん。 家族の為ならまだしも、他ゆっくりの為に自分から進んで痛い目に会うって、いったいどんなマゾよ。 それにさ、ありすにしても変だろ。 お前のしたことって完全に裏切りじゃん。それなのに許すばかりか、いつまでも親友でいようねなんて、いったいどこの聖人君子よ。 真に都会派のありすなんて者がいたら、一遍お目にかかってみたいわ。まあ、そんなもん、いないだろうけどな」 「……もう、やめでよ」 「れいむ、お前は最高のゆっくりだったよ。お前を選んで本当に良かった。 森の中で伸び伸びと暮らし、呑気で疑うということを知らない無垢なゆっくりが、少しずつ負の感情に染まっていき、狡猾で計算高くなっていく様をしっかりと見させてもらったよ。 俺としては、お前の性格の変化によっていくつかの結末を考えていたんだが、その中でも最高に近いエンディングを見せてもらったよ。本当にお前は名タレントだった。 俺の掌の中で遊ばれているとも知らず、自分の作戦が順調に進んでいると思っている姿を見たら、途中で何度本当のことを言い出してしまいそうになったことか。 いやはや、危なかったよ。しかし、我慢したおかげで、こんなに素晴らしい喜劇を制作することが出来た。ありがとう、れいむ!!」 「……やめてよ」 「ただ、一つ失敗したのは、あのゲスとレイパーをボコボコにしてしまったことだな。本当なら、万全な姿でお前に会って欲しかったんだが。 その方が、お前にとってこみ上げるものがあるだろ。何しろ、虐待をされてるのは、正真正銘お前だけなんだから。 同じ虐待をされる仲間がいるからこそ、今まで耐えられてきたのに、実は自分だけが虐待されていると分かったら。 良ゆっくりであるお前だけが虐待されて、ゲスとレイパーはそれを見て笑ってるんだから。どうだ、想像しただけで、来るものがあるだろ?」 「……」 「しかし、こいつ等はあまりにもゲス過ぎた。俺の神経を逆なでしすぎたんだな。映像を見ればわかるだろ。じじいとか言ってくんだぞ、こいつ。 いやはや、すっかり我慢できずに、こんな姿にしちまったよ。ゲスの虐待なんて、やりすぎてもう飽き飽きなんだがね。はあ、惜しいことをした……」 「……」 「れいむ、また口が止まったぞ。会話はキャッチボールだ。お前も何か言えよ」 「……」 「おい、何か言えって」 「……ゆっくりここからだしてね」 「はあ?」 「……ゆっくり、このおうちからだしてくれるっていってたよ……ゆっくりまもってね……」 れいむはもうすべてどうでもよかった。 男の話は、しっかり理解した。自分がピエロだったことは、十分理解出来た。 もうどうでもいい。 まりさがゲスだったことも、ありすがレイパーだったことも、男がずっと自分を騙していたことも、どうでもよかった。 ただただ今はこの家を出たい。 外の空気を思いっきり吸い込みたい。 すべてを忘れたい。 れいむは、何度も「ここからだしてね」と繰り返した。 「……タレントなら、最後までしっかりと責任を持ってほしいものだがな。まあいいだろう。お前の消沈ぶりを見せられれば十分だ。家から出してやるよ」 男は虐待部屋の扉を開けると、「ついてこい」と、れいむに顎をしゃくる。 れいむは、虚ろな目をしながら、ただただ男の後に続いて行った。 男は玄関前にやってくると、ドアノブにてを掛けた。 しかし、そこでピタリと手を止めてしまう。 「れいむ、本当に帰るんだな?」 「……ゆっくりはやく、ここからだしてね」 男は「確認したぞ」と言いながら、玄関のドアを開けた。 これで帰れる。 これでこの辛い暮らしともオサラバ出来る。 森に帰ったら、すべてを忘れよう。なかったことにしよう。 そうだ、お母さんの所に帰ろう!! きっとこの悪夢は、お母さんの言葉を聞かなかった自分に天罰が下ったのだ。 これからは、お母さんの傍で、ずっとゆっくりしよう。 友達といっぱい遊ぼう。 無限の可能性を秘めた玄関のドアが開けられた。 れいむは、勢いよくそこに飛び込んでいく……が、 「ゆっ……ゆゆ………ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっ!!!!!」 れいむの目に真っ先に飛び込んできたのは、白だった。 見る物触る物すべて白一色に染まっていた。 それは、ゆっくりを決してゆっくりさせてくれない大自然の猛威。 一面の銀世界に、れいむは言葉を紡げなかった。 「ああ、一つ言い忘れてた。実は昨日、この冬一番の寒波が来てな。雪が積もりに積もったんだわ」 「ゆっ……」 2か月半。 れいむが男に虐待されている間に、季節はすっかり移り変わり、本格的な冬が到来した。 れいむは気付きもしなかった。 そもそも、れいむのいた部屋には窓がないし、その日を生き抜くのに精いっぱいで、そんなことに頭を回している余裕もありはしなかった。 男が巧みな話術で、それを思い出さないように仕向けていたこともある。 また、ゆっくりの巣と違い、人間の家は防寒に優れており、毛布も与えられていたため、気温の変化も気付きにくかったのだ。 「こりゃあ、雪かきが大変だな。全く嫌になるよ。森の方もさぞかしすごいことになってるだろうな。一面雪が積もって、巣の場所なんて分からないだろうね。 それに、餌はあるのかなあ? 動物も昆虫も冬眠してるだろうし、草も花も木の実だってもうあるわけないよねえ」 「ゆ……ゆ………」 「たいへんだな、れいむ。これからこんなところで生きていかなきゃならないなんて。でも、俺は応援しているよ。 ゆっくりお家を作って、ゆっくり餌を集めて、ゆっくり冬眠していってね!!」 何を馬鹿な事を言っているのだ!! こんなところで暮らせるはずがないだろう。 男の言葉通り、森は雪で埋まり、どこに巣があるかも分からない状態だろう。 今から巣を作るなんて言語道断だし、餌なんてあるはずがない。 その以前に、こんな雪の中を歩いて森に帰れるはずがない。 道中、空腹で死ぬか、寒さで凍え死ぬかが落ちだろう。 れいむは男の顔を覗き込んだ。 男はそんなれいむを見て、ニヤニヤとうすら笑いを浮かべている。 知っていたのだ。 れいむがここから出られないことを。 ここから出ても、待っているのは死だけであると。 れいむが助かる方法はただ一つ。男に助けてもらう以外、方法がないのだと。 悔しかった。 ようやく抜け出せると思っていたのに、結局最後の最後まで、男の手の上で踊っていただけの自分が。 あれほどの仕打ちをしてきた男に助けてもらえなければ、生きていくことも出来ない脆弱な自分が。 れいむは悔しかった。 それでも、れいむは死にたくなかった。 死ぬことが怖かった。 「……おにいさん。ゆっくりれりむをおうちにいれてね」 「なんだ、森に帰りたいんだろう? 遠慮するな、れいむ」 「……ゆっぐりおねがいじまず。れいむをおうぢにいれでぐだざい」 「ふーむ……ま、良いだろう。何しろ俺のお嫁さんだしな。どうだ、前に言ったろ。“まりさ”の家は、人間の家と同じくらいデカイって。 ははは、当り前だよな、俺は人間だもん。大きなお家で暮らせて嬉しいだろ。これからも精々可愛がってやるよ。なあ、れいむ」 「……ありがとう……おにいさん」 おまけ 男は里の道を歩いていた。 生活用品の買い出しと、香霖堂への贈り物を買うためである。 今回の虐待は、香霖堂の店主があれを譲ってくれなければ完成しなかった。 半ば無理やり譲ってもらったような品だ。あの店主は人が出来ているので受け取ってくれないかもしれないが、贈り物でもしないとこちらの気が済まない。 あれだけ壮大な虐待が出来たのも、すべて店主のおかげだ。受け取ってくれなければ、無理にでも置いてくるつもりだった。 男は、幼馴染がやっている和菓子屋に入っていく。 「いらっしゃい……って、なんだお前!! その格好は!!」 馴染みの店員が、男の恰好を見て唖然とする。 「ん、なんかおかしいところでもあるのか?」 「お、おかしいって、お前、寒くないのか?」 男が来ていた服。 白いシャツに、青いジャケット。水色の短パンに、極めつけは赤い蝶ネクタイ。 七五三で男の子が着るような恰好である。 格好のみならず、脛毛がとても痛々しい。 「ああ、寒い」 「寒いって……分かってて、何でそんな恰好してんだよ!? 変態か? 変態なのか? だいたいその眼鏡はなんだ、視力2.0!!」 「誰が変態だ!! 最近、ちょっとしたことにハマってたんだが、この格好のほうがやる気が出てくんだよ。 変態じゃねえよ!! 仮に変態だとしても、変態という名の探偵だ!! ちなみに眼鏡は伊達な」 「探偵って……ああ、もういいわ。お前が変人なのは、昔からだもんな」 「なんだと、この野郎!!」 「まあ、それはさて置き、いいところに来たよ。近々、お前の家に行こうと思ってたんだよ」 「用事でもあったのか?」 「この前みんなで集まってな。今度の春に合わせて、演劇でもしようと決まったんだ」 「へえ」 「でだ、お前も当然参加するだろ?」 「ああ、させてもらうよ」 男は里の劇団員の一人である。 劇団といっても本業でしているわけではなく、趣味の合う者が集まって作られたサークルである。 「ところで、どんな演目をするんだ?」 「まだ決まってないよ」 「ならゆっくりの役を取り入れたらどうだ?」 「ゆっくり? ゆっくりって、饅頭のゆっくりのことか?」 「ああ。自慢じゃないが、俺はゆっくりを演じさせたら、幻想郷一という自信があるぜ」 「……本当に自慢じゃないな」 店員は呆れているようだ。 男はとりあえず、店主への贈り物を選び包んでもらう。 「ところで練習場所はいつものところだな?」 「ああ、そうだ」 「いつから始めるんだ?」 「遅くとも来週には取りかかりたいな」 「分かった。予定をあけとくよ」 男は用事も終わったので、店を後にしようとした。 「おい」 「まだ何か用事があるのか?」 「どうでもいいが、そんな恰好で練習場所にくるなよ。みんな引いちまうぞ」 「うっせえ、俺の勝手だろ」 「バーロー」 〜fin〜 久しぶりだね、兄弟(・∀・)ノ 何が書きたかったかというと、最後のセリフを書きたかっただけである 今まで書いたもの ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系614 チェンジリング後① ゆっくりいじめ系615 チェンジリング後② ゆっくりいじめ系657 いい夢みれただろ?前編 ゆっくりいじめ系658 いい夢みれただろ?後編 ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 ゆっくりいじめ系744 風船Ⅰ ゆっくりいじめ系848 風船Ⅱ ゆっくりいじめ系849 風船Ⅲ ゆっくりいじめ系936 カルガモとゆっくり 前編 ゆっくりいじめ系937 カルガモとゆっくり 後編 ゆっくりいじめ系938 カルガモとゆっくり おまけ ゆっくりいじめ系960 ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2431.html
ラブドール 5KB 愛で 観察 小ネタ 現代 創作亜種 独自設定 HENTAIなんてなかった ・13回目 ・希少種というか亜種 ・完全な俺設定独自設定です。 ・胴付きが流行りときいて。 ・タイトルから連想できるような展開はありません。 ・ていうかSSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス 面白いものを買ってきた。 なんでも、ゆっくりを使って作られた人形らしい。 腋が見える独特な巫女服を着ており、黒髪に大きな赤リボンと、長いもみあげにヘアバンド。 ツンとした表情は、なんとなくどこかで見たことがある気がする。 30cmほどの普通のフィギュアだ。 表面に触ってみると、本当にゆっくりを触ったときと同じ、饅頭のようなやわらかさ。 唇や鼻に触ってみても、本物さながらの感触。胸を触ってみようかと思ってみたが、さすがに自制した。 全体的に見てみると、なかなかよく出来ている。 本当にゆっくり同様動くのだろうか。 説明書と見比べつつ、赤リボンを引っ張ってみると、赤リボンが取れてリボンの付け根だった後頭部辺りに5ミリほどの穴が見つかった。 覗くと餡子らしきものが詰まっていて、人間でいう脳になる小さなゆっくりが仮死状態で眠っているらしい。 その穴に付属の、注射器のようなものを刺す。 中身はオレンジジュースで、ゆっくりを起こす為に必要らしい。 注入して、注射器を抜いてすぐ赤リボンについている筒で塞ぐ。 5分ほど置いておくと、頭が後ろにいきおいよく仰け反った。続いて、腕が気持ち悪くうねり、やがて全身が暴れるように動く。 映画のエクソシストを思い出しながら、眺めているとふいにその動作が止まり、人形の目がまっすぐこちらを見てきた。 説明書の手順では、あとはお決まりの言葉を言うだけで完成という。 試しに言ってみる。 ゆっくりしていってね。 「ゆっくりしていってね!!!」 人形が、両腕を挙げながら元気良く言葉を発した。 ちゃんと言葉の発音通りに口が動いている。 目を見ると、まばたきもしていた。 感心しながら人形の顔を見ていると、人形が目線を逸らして頬を覆う。 「ゆぅ~そんなにみつめられるとれいむてれるよ~ゆふふっ」 いくら人形といっても、言動はゆっくりとは変わらないらしい。 ゆっくりの亜種で、滅多に存在しない胴付きゆっくりの小人版と思えば良いだろうか。 目の前の人形『はくれい』は、照れることに飽きたのか腕を組んで仁王立ち。 「ここはれいむのじんじゃだよ! おさいせんをはらってね?」 と、のたまった。 神社も何もただのちゃぶ台。 そう言いたくなったが、ゆっくり相手に論争は不毛なので言われたとおりに、財布から10円玉を取り出して手渡す。 10円玉を決して大きくはない両手で掴み、宝物を見つけたような顔ではくれいはそれを胸に抱きしめる。 屈託のないその笑顔はゆっくりにしては随分、感情表現が豊かな気がする。 それとも、胴体がもし彼女達にあるのならば、このような少女らしい振る舞いを見ることが出来るのだろうか。 由無しごとを考えながら、嬉しそうに笑うはくれいむに語りかける。 自分は、この神社がある場所に住んでいる人間だと噛み砕いて説明したところ、何を勘違いしたのか。 「かんぬしさん。ゆっくりしていってね!!!」 と、私のことを神主と呼ぶことにしたらしい。 少しばかり互いの自己紹介をしたあと、はくれいはそのままちゃぶ台の上で寝てしまった。 翌日、休日ということもありいつもより遅めの起床をした。 ちゃぶ台に横たわり、布巾を被ったはくれいは微動だにしない。 昨日、はくれいが寝てしまったあとに説明書を熟読してみると、こう書いてあった。 【ゆっくり人形は、一度のオレンジジュースの供給で約三時間、ゆっくりとして活動することができます】 【活動限界にきたゆっくり人形は、昏睡状態になります。この時、記録がセーブされます】 【昏睡状態になったゆっくり人形は、人形として扱えるようになります】 今、はくれいむはゆっくりではなく、人形であるらしい。 当分、オレンジジュースを注入するつもりはない。 はくれいは、私が集めた人形を飾っている棚に飾っておくことにする。 他の人形達との見栄えに満足しながら棚を眺めてみると、妹の飼いゆっくりであるありすが部屋に入ってきた。 「おにいさん。ゆっくりおはよう。とかいはなあさよ」 ありすのどことなく憮然とした表情を見て、今日は妹が外出するので、私がありすの世話をすることになったのを思い出した。 ありすと私の朝食兼昼食を作るために、部屋から台所へ向かおうとありすをまたいで廊下に出た。 が、ありすがいつものように着いてこないことが気になり、そちらを振り返ると、はくれいむのある人形棚を見つめていた。 どうしたのかと聞いてみると、 「ゆ・・・なんでもないわ。それより、おにいさんはゆっくりなとかいはなちょうしょくをつくってね」 そう言ってそそくさと、台所に向かって跳ねていった。 前から感じていたが、ありすは人形が気になるらしい。私の部屋に来るたびに棚のほうをちらちらと見ていた。 今度、小さめのヌイグルミか人形を買い与えてみようか。 時たま、棚の方からゆっくりしたいという泣き声が聞こえるのは気のせいだろう。 アトガキ しゃんはいとほうらいをメインに書きたいと思ったけど、気づいたられいむ人形だった。な、なにをいってるのかおれにも以下略。 はい。ということで書いてみました。ロー○ン○イデンではありません。 自分の頭の中では、胴付きのイメージは人形のようなゆっくりで、それで書こうと思いました。 人形ってのは、元々儀式とか死後の寄り代とかそんな感じの物らしいですね。 フィギュアはSDガンダムのガチャガチャしか買ったことがありません。そっちの方で書いたほうが良かったですかね・・・。 うん、まぁ、いつもその場の妄想で書いてるんで、練りこみとかはないです・・・はい。 えーと、今回から、WIKIあきさんがやまめあき(仮)という名前をつけてくれたので、やまめあき(仮)と名乗ります。 WIKIあきさんありがとうございます。 これで、餡コンペ春に参加でき・・・・ネタがないから無理ですねはい・・・。 いつか太字になるようなSSを書いて(仮)を取って正式にやまめあきを名乗りたいな・・・。 ご読了ありがとうございました。 やまめあき(仮) 【妄想で書いたもの】 かり ・ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト● ・ふたば系ゆっくりいじめ 990 くちばしにチェリー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1000 デスクトップガジェット ・ふたば系ゆっくりいじめ 1018 ゆっくりつくーる ・ふたば系ゆっくりいじめ 1054 夢想天生 ・ふたば系ゆっくりいじめ 1064 スペクタクルスパイダーウーマン ・ふたば系ゆっくりいじめ 1091 つるべおとし ・ふたば系ゆっくりいじめ 1118 ゆっくりのおもちゃ ・ふたば系ゆっくりいじめ 1123 いまじん ・ふたば系ゆっくりいじめ 1142 スポイラー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1163 ラブドール どろわ ・つんつんつんつくつんつくつんつん ぬえ ・山女って可愛いよね トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このはくれいつかったのをもっとよみたいお! -- 2012-07-26 14 31 37 ちょ、怖くね? -- 2011-10-11 01 29 35 二度と出れないんだろうかw -- 2011-03-22 13 02 41
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2591.html
ケーキ 16KB 制裁 赤ゆ 子ゆ 都会 現代 虐待人間 虐待ぬるいです 『ケーキ』 連作を書かないといけないと言う常識にとらわれてはいけません。 さなえさんにそう言われた気がしたので書きました。 まだぬるいですがよろしくお願いします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大雨の中を急いで駆けて行く、 急な雨だったので傘は持っていなかった。 「うへ~ついてない・・・・天気予報見ておけば良かったよ・・・」 ぼやいても雨は止む事は無い、雨を凌げる場所を探して走る。 ようやく公園にある便所で一息つく事が出来た。 「やみそうにないなぁ・・・どうしよう・・・・んん?」 パッチャパッチャパッチャ・・バチャーン 雨の中を黒い物が跳ねてくる。 その黒い物は、便所前にある水溜りに入って、 そのまま動かなくなってしまった。 何か声が聞こえたので近寄ってみる。 黒い物はゆっくりであった。 小麦粉で出来た体でこの大雨の中を跳ねて来たのだ、 すっかり水を吸ってしまい、 ここで身体が崩れてしまったようだ。 『お・・・い・・・・にん・・・・おち・・・』 何か言っている。 ここには僕しかいない、多分僕に言ってるのだろう。 「なんだ?」 雨に濡れないギリギリの場所から、グズグズになっているゆっくりを見た。 すでに下半身は溶けてしまっているようだ、右目も取れかかっている。 「うわぁ~汚いなぁ~こいつって確かまりさだったかな?」 別に助ける気は無かったが、雨宿りの暇つぶしのつもりで声をかけてみた。 「僕に何か用か?」 まりさは動けない体で、目線だけを向けて懇願してきた。 『おねがいです・・・・まりさはもぉゆっくりできません・・・せめて・・・・せめておちびちゃんだけでも・・・ がいゆっくりにさせてあげてください・・・』 そう言えば、まりさの帽子の中で何かが動いているのが見える。 だがゆっくりなんて物を僕は飼う気なんて無かった。 この会話もただの暇つぶしである。 嫌だと言うのは簡単だったが、まだ雨は止みそうも無い。 暇つぶしついでに、僕は鞄の中からクリアファイルを取り出し、 まりさを水溜りから掬いあげてやった。 屋根の下に置いてやると、溶ける恐怖から助かった事を喜ぶまりさ。 『ゆゅ~おにいさんありがとう・・・おちびちゃんたすかったよ。』 帽子の中から小さいまりさが出てきた。 『たすきゃったんだじぇ!まりちゃはこんにゃときょろでちんでいい、ゆっきゅりじゃないんだじぇ!』 親に反して言葉の悪い子ゆっくりであった。 「君は何でこんな雨の中を出てるんだい?死にたいのかい?」 親まりさに尋ねてみる。 すると涙ながら親まりさは語った。 もともと自分達は飼いゆっくりだったのだと言う。 しかし子供を作ってしまった事で飼い主の逆鱗に触れてしまい、 この公園に捨てられてしまったらしい。 よくある話である。 ショップ生まれで、野良経験の無かった親まりさは、 植木の間に、雨対策もないまま巣を作ったのだと言う。 この雨で番のれいむと他の子供は、溶けてしまったらしい。 『おねがいです、まりさたちをかいゆっくりに「やだよ」・・ゆ?』 「何で僕が君らを飼わないといけない訳?なんのメリットもないじゃん・・・」 『まりさは・・・おにいさんをゆっくりさせれます』 「別に僕は、君等にゆっくりさせてもらう必要なんてないよ。」 『ゆぅ・・でもおちびちゃんはとってもゆっくりできるんです。』 「ゆっくりなんて興味ないね。」 僕は即答で拒否した。 こんな潰れ饅頭を引き取るくらいなら、野良でもっと綺麗な奴もいるであろう。 ペットショップに行けば躾済みの奴だっている。 飼ってやる事情なんてどこにも存在しなかった。 それでも親まりさは引き下がらない、 『ゆゅ・・・じゃあせめて、おちびちゃんだけでもおねがいしますぅぅぅ』 「駄目だって言ってるだろ?理解できないの?所詮饅頭だもんね。」 『ちゅっきり~』 子まりさの声が後ろからする。 僕は親まりさとの会話に気を取られていて、子まりさを見ていなかった。 嫌な予感がして振り向いた。 さっき下敷きを出すのに床に置いた鞄の中で、子まりさがしーしーを垂れ流していた。 「・・・・・・・・・・・・。」 僕は言葉を失ってしまった。 この鞄の中には、今日買ってきた1日限定20組の特上スイーツが入っていたのである。 頑張って3時間も並んで購入してきたのに・・・・・ 「・・・・・・・いいよ飼ってあげるよ。」 僕は無表情のままでさっきの言葉を取り消した。 『ゆゅ!ほんとうですか、ありがとうございます。まりさたちはゆっくりしたゆっくりです。 おにいさんをゆっくりさせてあげられます。』 「ゆっくりさせてあげられます」この言葉が更に怒りに拍車をかけた。 たかが饅頭ごときに、上から物を言われる覚えなぞ無い。 『じじぃ!はやくまりちゃをゆっくちちゃちぇるんだじぇ~あみゃあみゃもよこちゅんだじぇ』 自分等の置かれている状況をまったく理解出来ていなかった。 僕は2匹を乱暴に掴み、コンビニの空き袋に突っ込む。 『きちゃないてでまりちゃにちゃわりゅにゃ!』 「うるさい!」 バッサ 『ゆ”ぎぃ!いちゃいんだじぇ!』 『ゆげぇぇ!』 何か声がしたが構う気は無い、このまま雨の中を家へと走って帰った。 家に着くなり、濡れた体を拭きもせずに物置から水槽を取り出す。 その中に2匹を放り込み蓋をした。 バサバサバサ ドチャ 『ぐえ!』 『いちゃんだじぇぇぇ!』 入れる時に、乱暴に上から袋をひっくり返したので、 親まりさの下半身は完全に潰れて、口から上だけになってしまった。 別に問題は無い、今のところ生きてはいるのだから。 そのまま放置し着替える事にした。 風呂に入って戻ってくると、水槽が騒がしかった。 『だちゅんだじぇーどりぇいははやきゅ、まりちゃをゆっきゅりちゃちぇろー』 何を勘違いしているのか、僕を奴隷扱いしている子まりさ。 こいつは親に保護されていただけあって、少し濡れた程度である。 親を乾かすのに邪魔だったので、鍋の中に入れて蓋をした。 『おしょりゃを~「ここにでも入ってろ」 きゅぴぃぃ!』 「さてどうやって乾かすかなぁ・・・・・お!」 風呂上りに、僕の髪を乾かすのに使ったドライヤーを持ってくる。 水槽の蓋に隙間を作り、そこにドライヤーを突っ込みスイッチを入れる。 ブォォォォォォォォーーーーーーーーーーー 景気よく熱風が吹き出される。 『ゆ?なにかあたたかいよ?』 気絶していた親まりさが目を覚ます。 『どぼじでうごけないのぉ~まりさのびきゃくなあんよさんが・・・・・』 今頃になって、自分の下半身が潰れている事に気が付いたようだ。 しかし・・・・こんな状態になってもまだ死なないとは、 凄まじく出鱈目な生物である。 『ゆゆゆゅ~♪あたたかいよ~』 ドライヤーは、どんどんまりさを乾かしていく、 最初は気持ち良かったらしく、鼻歌まじりに過ごしてした。 だが上から一方的に集中して熱風をあて続けると、 その箇所が乾きを超えて焼けてきだす。 『あづいぃぃ!!おにいざんあづいですぅぅう!あづぃい”ぃい”ぃい!』 「熱い?あたりまえだろ!そのように乾かしてるんだから!」 『ゆ”ゅ?どぼじでぇごんなごとを・・あづぃぃぃ!』 自分が何故こんな目に会わされているのか、理解出来ていないまりさに答えてやる。 「お前等は、僕が楽しみにしていたケーキを台無しにしやがったんだ! 大の男が、ケーキ買うのに並ぶ恥ずかしさがお前等に分かるか?」 『ぞんなごどでひどいごとを・・あづいぃぃぃ!やべでくださぃぃぃぃ!』 「そんな事だと?」 頭にきたので、髪やお帽子がチリチリになるまでしっかり乾かしてやった。 パッサパッサに乾いて、所々に焦げ目がついている。 『ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”』 親まりさは呻き声しかあげなくなっていた。 次は子まりさの番である。 鍋の蓋を開けると、まだ喚きながら暴れていた。 『くちょじじぃなにぢてちゃんだじぇ!はやきゅあみゃあみゃもっちぇくるんだじぇ!』 僕は鍋の中に油を入れてやる。 『にゃにこりぇ?にゃんだきゃゆっくちできにゃいんだじぇ・・ゆゅ?』 ツルン 油で滑って上手く動けなくなる。 そのまま弱火で火にかけた、油をひいたのは鍋にこびり付くを防ぐ為である。 『ゆゅ?にゃんだきゃあっちゃかいんだじぇ・・・ゆっくりできるんだじぇ~』 呑気な様子も直ぐに一転する。 『あ・・あ・・あじゅいぃぃぃ!きゅぴぃぃぃいぃい!』 鍋の中で子まりさは必死にもがいていた、油に滑って跳ねる事は出来ない。 僕は殺さないように火加減に注意しながら、満遍なく狐色に仕上げていく。 『ゆぴぃぴぃぴぃぴぃぴぃ』 取り出した時にはピイピイ鳴くだけの物になっていた。 それを水槽に放り込む。 『ゆ”!おちびちゃんんん!ゆっくりして~ぺ~ろぺ~ろ・・・・ どぼじでうごげないのぉぉぉぉ!』 気がついた親まりさは、子まりさを舐めてやろうと舌を懸命に伸ばすが届かない、 当然だ、そのように置いたのだから。 この日は、子まりさにオレンジジュースを少しかけてやり蓋をして放置した。 夕食を食べている時に何か喚いていたが、相手にはしなかった。 「ど~ら生きてるか?」 翌朝、水槽を覗くと親まりさはまだ寝ている。 だが子まりさは、すっかり治ったらしくまた暴れて喚いていた。 『きょのくちょどれぇい!まりちゃのぷくーをちゃれたきゅなきゃったら、 はやきゅあみゃあみゃもっちぇくるんだじぇ!』 昨日された事をもう忘れてしまったらしい、 流石は餡子脳! とりあえず子まりさを虫かごに入れる。そして炊飯器の上へ置いてスイッチを入れる。 『きゅぴいぃぃぃぃ!あちゅいぃぃぃ!』 「お~炊けてる炊けてる。」 朝食用のご飯が炊けてくるのを、子まりさの悲鳴で確認しながら身支度を整える。 全身火傷を負って痙攣を起こしている子まりさに、またオレンジジュースをかけて水槽に放り込む。 水槽前には、昨日台無しにされたケーキを見えるように置いた。 『あまあまさん・・・おながすいたよぉ~あんよさんどおしてうごかないのぉ・・・』 半身しかないお前の何処に、お腹があると言うのであろう。 朝食を食べている間、また何か親まりさが喚いていたが相手にしない、 社会人に、朝からゴミを相手にする時間なぞ無い。 そのまま放置して会社へ出かけた。 帰宅すると子まりさがケーキ目前で、水槽にへばりついていた。 涎で全身汚れていた。 『あみゃあみゃしゃんたべちゃいんだじぇ・・・』 『おにいざん、まりざにごはんさんをくださいぃぃ』 親まりさは下半身が潰れたままだったので、舌を伸ばすくらいしか出来ない。 水槽前に置いたケーキを狙ってか、ゴキブリが這い出してきた。 咄嗟にティッシュで掴む。 ポイ カサカサカサカサカサ 『ゆぎぃ!なにごれぇぇぇ!ごっじごないでぇぇぇぇ!!』 素早くゴキブリを捕まえると水槽に放りこんでやった。 悲鳴が聞こえたが相手にしない、 邪魔くさかったので、この日はそのまま放置した。 『やべでぇ・・・・ゆぎぃ・・・・』 起きてみると親まりさの呻きが聞こえた。 水槽をみると、ゴキブリに半分溶けて潰れた右目を齧られていた。 まぁ問題ない。 しかし雑食で草や虫も食べるくせに、子まりさはゴキブリを狩ろうとはしなかった。 てっきり朝には子まりさに、食べられているものだと思っていた。 それが逆にゆっくりが食べられるとは・・・・ 飼いゆっくりは人の食物でなれ過ぎて、草や虫を好まなっているようである。 「そろそろ何かやらないといけないな・・・あぁそうだ!ゴミでいいや。」 急ぐので、水槽に生ゴミを放り込んでそのまま出社した。 帰宅すると生ゴミもゴキブリも無くなっていた。 親まりさの口に足がついていたので、顔を這ってきた所をなんとか食べたようだ。 餓えれば贅沢を言っている暇もないのであろう。 生ゴミの方は子まりさが食べたらしく、パンパンに膨れていた。 『おしょらを~・・・まりちゃにきちゃないてでちゃわるん・・・・ぐぎぎぎぎぎ!』 子まりさのあにゃるに瞬間接着剤で蓋をしてやる。 水槽前に置いたケーキが、変な臭いを放ち出していた。 それを親まりさにぶつけてやった。 「ほら、君等の好きなあまあまだ!感謝してね!」 ブチャ 『ゆぶぶぶぶ!ひどいよ・・ゆゅ?あまいよ?あまあまさんだね。 ありがとうおにいさん。ゆっくりむ~しゃむ~しゃするよ。ゆゆゆぅしあわせ~』 これまでの仕打ちをケーキで忘れてしまったようである。 『ゆゅ?まりちゃも、あみゃあみゃしゃんたべたいんだじぇ』 当然ながら子まりさもかぶりついてくる。 『うみぇ!こりぇうみゅ!めっちゃうみぇえ!』 必死に食べる子まりさ。 親まりさは体に付着したケーキを、必死に舐めとっている。 『ぺ~ろぺ~ろ・・・ぎぃ!いだだだだい!』 親まりさは突如、猛烈な痛みに襲われる。 子まりさが親まりさごとケーキを齧っているのだ。 『いだぃぃぃぃ!やべでぇぇおちびちゃん!まりざをたべないでぇぇぇ!』 悲鳴を上げて子まりさに止めるようにと叫ぶ、 『なにいっちぇるの?まりちゃのしゅ~ぱ~むちゃむちゃたいむをじゃみゃすりゅにゃ! まりちゃをゆっくちさせにゃいくじゅなおやはちぬんだじぇ!』 子まりさは、一考に聞き入れる様子は無かった。 『やべでぇぇ・・・ぐぎぃぃ・・・ぎ・・・・ぎ・・・・』 親まりさは、生きたまま子まりさに身体を食べられていった。 その様子を見ていると食欲が無くなったので、この日はそのまま就寝した。 『ぴ・・・ぴ・・・いちゃい・・・たちゅけるんだじぇ・・・ぴ・・ぴ・・・』 朝起きると子まりさは、来た時の3倍にまで膨れていた。 昨日あにゃるを塞いだ状態で、ケーキを親ごとたらふく食べたようである。 うんうんをしようにも穴は塞がれている。 出す事の出来ない苦しみを、昨夜からずっと味わっていたようだ。 『お・・ちびちゃん・・・ぺ・・ろ・・ぺ~ろしてあげるよ・・・』 昨日、自分の子供に食べられたと言うのに、まだ子まりさの心配をする。 舐めてやろうにも身体を動かす事は出来ない、 ただ舌を伸ばしているだけだった。 このまま放置して出社する。 帰宅すると水槽内に黒い団子が出来ていた。 子まりさの屍骸のようだ。 口から餡子を出せば助かったかもしれないのに、そのまま苦しんで死んだようだ。 もう少し楽しませて欲しかった・・・・・・ こんな事なら今朝潰しておけば良かった。 『どおしておちびちゃんをたすけてくれないかったのぉ!まりさはなんどもたすけてってよんだのに・・・』 親まりさは、僕が仕事している間ずっと助けを呼んでいたらしい、 子まりさが死ぬまでずっと叫ぶとは、ご苦労な事である。 「知らないよ、なんで僕が君等を助けないといけないの? 馬鹿じゃない?っていうか馬鹿だもんな。」 『まりさは、ばかじゃ・・ぐもん”ん”ん”ん”・・』 そう言い放つと、黒い団子となった子まりさを親まりさの口に突っ込んで、 そのままガムテープで蓋をしてやった。 『ん”ん”ん”ん”ん”』 何か呻いているが、相手にせず夕食を取り明日に備える。 明日は有給をとってある。 朝起きて水槽を覗き込むと親まりさは、呑気に寝ていた。 バリ 口を塞いでいたガムテープを乱暴に剥がす。 子まりさは食べてしまったようだ。 『ゆぎぃ!おにいさんいたいよ!まりさはゆっくりできないよ!』 昨日の事もすっかり忘れてしまった様子である。 「おい、子まりさはどうした?」 忘れているなら思い出させやろうと尋ねてみる。 『ゆゅ?そういえばおちびちゃんがいないよ・・・・・』 「そうか・・・・で昨日のあまあまは美味しかったかい?」 『ゆゅ~ゆっくりできたよ。』 「そうかゆっくり出来たか、おいまりさ!口元にゴミがついてるよ。」 『それはゆっくりできないよ・・ん~~~~ん?』 親まりさは口元についたゴミを舌で舐め取る。 そして気が付いた。 『ど・・・どうして・・・おちびちゃんのおぼうしがまりさについてるの? ゆ・・・・ゆゅ・・・・』 疑問に感じた所に駄目押しの一声 「まりさの子供は美味しくてゆっくりできたんだよね? 親をゆっくりさせられるなんて親孝行な子供だよね。」 『・・・・・・・・ゆゅ!ごべんねぇ・・・おちびちゃん・・・ごべんねぇ・・・・』 思い出したようである。 『じねぇ!おちびちゃんをゆっくりさせたげすはじねぇ!』 「死ねって食べたのは君じゃないか?」 『それはじじぃがまりざのおくちに・・・・・』 「でも食べたのは君だろう?さっきゆっくり出来たって言ってたじゃないか。」 『ゆぎぎぎぃ・・でもじじいはじねぇ!じねぇ!』 下半身は潰れているので、ただ喚く事しか出来ない。 その様子をみながら親まりさをどうするか思案する。 とりあえず五月蝿いのでガムテープで塞いだ。 持ち上げてみると底が平らに変形して、餡子がむき出しになっていた。 「うわぁ・・・・気持ち悪い・・・・もういいや。」 倉庫からテニスのラケットを取り出し、親まりさを袋に詰めて公園へ向かった。 『ゆゅ?まりさをおうちにかえしてくれるんだね。』 この饅頭は、何を勘違いしているのだろう。 仮にこの状態で逃がしてやっても、動けない饅頭が生きていける訳が無いであろうに・・・・ 勘違いしている親まりさを、公園の池まで持ってくる。 そしてラケットの上に親まりさを乗せると、水面スレスレになるように置いた。 『ゆゅ?おにいさんつめたいよ?まりさをゆっくりさせて・・・・ぎぃ!』 バシャバシャバシャ 親まりさの下から水しぶきが立ち上がる。 池の鯉が親まりさを食べようとしているのだ、 『やべでぇ!いやだぁぁまりさはまだしにだくなぁぁぁい!あんこさんをたべないでぇぇぇ!!!』 ラケットの網越しなので、一気に食べられる事は無いが、 鯉が網を突付く度に、餡子は池に落ちていった。 そして食べられた分だけ親まりさは下がっていく、 『ごべんなざいぃあやばりまずからたづげてくださいぃぃぃ!』 まりさは訳も分からず謝る。 ゆっくりの謝罪は鳴き声と同じだ、自分が何をしたのか理解する能力は無い。 「君は僕に何かしたかい?」 『まりざなにもわるいごどじてないぃぃぃぃ!』 この間も確実に餡子は、食べられて下がっていく。 「だろうね。」 『じゃあぁまりざをだづげろぉぉぉ!!』 「何で?助けないといけないの?馬鹿なの?死ぬの?って言うか死ね!」 『いいがらぁぁば・・・ぎ・・が・・・ぐぃ・・ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”・・』 中枢餡を食べられてしまったようだ。 早かったが、最初から半身しか無かったのでしかたないだろう。 残りは、公園設置のゆっくり専用処理箱に放り込んだ。 「さ~て限定スイーツを今度こそ食べるぞ!」 僕は公園を後にして、また3時間は並ぶであろうケーキを買いに行くのであった。 終わり 「申し訳ございません・・・限定スイーツは前のかたで完売となりました・・・」 「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕の書くゆ虐はどうしてもぬるくなってしまいます。 もっとヒャッハーな物が出来れば良いのですが・・・・・ 誤字・脱字等あれば勘弁して下さい。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種 ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2 ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 1169 ゆっくり種3 ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま ふたば系ゆっくりいじめ 1188 ゆっくり種4 ふたば系ゆっくりいじめ 1192 まりさとおちびちゃん ふたば系ゆっくりいじめ 1209 ゆっくり種5 ふたば系ゆっくりいじめ 1215 まりさとリボン ふたば系ゆっくりいじめ 1219 まりさと春 ふたば系ゆっくりいじめ 1228 ゆっくり種6 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る くそゆざまあwwwケーキなら私があげるよお兄さん(笑) -- 2016-08-27 12 35 29 ↓↓↓だから売ってなかったのかwゆげっぷぅとかうぜぇww -- 2016-01-10 15 29 23 まりさざまぁwww -- 2016-01-10 15 27 59 ゲスゆざまあ(@゚▽゚@)メシウマwwww -- 2014-10-10 20 28 53 すまない、その最後のスイーツは俺の お腹の中にはいったんや、ゆげっぷぅ・・ -- 2012-09-03 22 27 41 じわじわゆっくりと魚のエサにするとは! いいアイデアですね。 -- 2011-01-01 03 27 57 オチがいいね -- 2010-11-02 19 17 07 げすにどうじょうはできないんだねー。わかるよー。 -- 2010-07-14 00 19 51
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1486.html
*警告* 現代物です。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 うんうんあります。 ↓以下本文 「おねえさん! かわいいれいむをゆっくりさせてね!」 家路を急ぐ私を呼び止めたのは、バレーボールより少し小さい、紅白のおまんじゅう だった。amazonの段ボールにはまりこんだ、ふてぶてしい顔。おでこに『ひろってくださ い』と書かれた紙が画鋲でとめられていて、キョンシーのお札みたい。 「ゆっくりかぁ。拾ってあげてもいいけど……あんた一匹?」 「れいむはひとりだよ! ゆっくりていせいしてね!」 「さよなら」 「まってね! れいむはいっぴきだからいっしょにゆっくりしてね!」 「ふーん」 「おねがいしばず! せっかくだからでいぶをゆっくりさせてくだざいい!」 こうして私はゆっくりれいむを手に入れた。 「ただいまぁ」 「ゆっくりするぶぎゅ!」 靴を脱いでいる間に箱から飛びだそうとするれいむを、慌てて押しとどめた。土足で踏 みにじらせるとかありえない。 「あんた汚いでしょ!」 「でいぶはきたなくないよ!」 「いいからあたしが着替えるまでおとなしくてなさい。箱から出てたら叩き出すわよ」 「ゆっくりりかいしたよ!」 とりあえず額のお札だけ剥がして、玄関に置いておくことにした。着替える間、意外にお となしく待っていたれいむを箱から取り出す。両手で持ちあげると、落ち着かないのかぷ るぷる左右に震えてる。 「ゆふーん、はずかしいよ!」 まんじゅうのクセに顔を染めないで。キモいから。れいむを小脇に抱えると、お風呂場に 放り込んだ。一応これ、食品でいいのよね。桶にためたぬるま湯で、中性洗剤を適当に薄 める。 「お、おねえさん! みずさんはゆっくりできないよ!」 「あんたが汚いとあたしもゆっくりできないの」 「やべ、やべでがぼっ!」 白目になって歯を剥いているれいむを構わず両手で沈めると、なんかものすごい悲鳴をあ げはじめた。目と口からしみてるんでしょうね。あとでジュースかければ復活するでしょ。 私は痙攣している間に洗ってしまうことにした。 皮を破ってしまわないよう、気を付けて揉み洗い。地面に触れている底はとくに念入り に。ゆっくりだし、髪の毛も洗剤でいいや。ざぶざぶ洗って泡をシャワーで流したらでき あがり。あとは布巾ででも水気を取って、ドライヤーで乾かせばいいかな。 「ゆっ、ゆっ? すっきりー!」 「あたしが洗ってあげたんだからね」 「おねえさんゆっくりありがとう!」 テーブルに置いた布巾の上で白目を剥いているれいむを肴に、湯上がりのおビールを嗜 んでいると、半分くらいになった頃にやっと復活した。奇麗に洗って乾かしたから、寒空 に晒されていた時と比べてなかなかもっちりぷるんぷるんになっている。どういうわけか、 それは自分でもわかるみたい。もにもにと自分を確かめて、嬉しそうな顔をしているれい むを横目で見ながらビールを一口。 「ゆっ! おねーさん、ゆっくりできそうなおかしだね!」 「あ、ダメ!」 私が手を出すよりはやく、れいむはおつまみにしていた柿ピーの小皿に顔を突っ込んだ。 「むーしゃ、むーしゃ、ゆ゙ぎゃ゙あ゙あ゙!」 ガクガク痙攣し始めたれいむの半開きの口に手を突っ込んで、柿ピーを取り出す。ゆっく りは本当に人の話を聞かないのね。こいつが捨てられたのもわかる気がする。口から垂れ ている砂糖水を布巾で拭いて、べたべたする手を洗う。 「これどくだよ! しぬかとおもったよ!」 「これに懲りたら人間の食べ物を食べようとしないことね」 そうは言っても、ゆっくりの餌になるようなものはよく考えたらウチにはないような。 「あー」 そういえば、去年くらいに買ってそれっきりの缶詰のあんこがあったはず。台所をがさが さ探すと、ツナ缶のところにやっぱり缶詰があった。これならゆっくりでも食べられるは ず。別に温めなくてもいいよね。缶切りであけて二掬いくらい小皿にとった。ゆっくりの エサは明日買ってくるとして、それまでこれでもたせよう。 「ほい。おかわりはないからね」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 うわっ、一舐めで食べちゃった。涙まで流して喜んでるみたいだし、これでよさそうね。 このあんこゆっくり100%だから、毒になるってことはないでしょ。置いてある物には絶対 触らないとか、騒がないとかなんやかや教えてる間にうつらうつらし始めたから、段ボー ルに雑巾敷いた巣箱に放り込んだ。下膨れのウザ可愛い寝顔をつつくと、ゆぷー、だのぷ にゅー、だの寝言を言い始めた。おとなしくしていれば、こんなのが部屋にいても別に嫌 じゃないような気がしてくるのが不思議なものね。 「なんであんこが落ちてるんだろ」 「れいむのうんうんだよ!」 なんですとー?! まんじゅうのくせにうんうんとか、しかも床に! 私のどようびー は朝からぶちこわしです。本当にありがとうございました。軽くググったら、ゆっくりに はうんうんと称して古くなったあんこを排出したり、しーしーと称して砂糖水を出す種類 もいることがわかった。そして、簡単にその機能が排除できることも。あんこは拾って捨 てるだけだけど、砂糖水をその辺に撒かれたりしたら、たまったもんじゃない。 「おねえさん、れいむとゆっくりしてね!」 「少し待ってなさい」 足にぼいんぼいん体当たりしてくる柔らかい物体を軽く踏んづける。ぶにょっとした感 触が逃れようともがくのは、なかなか珍妙でくすぐったい。さっき動画で見た通りに小麦 粉を水で練って皮をつくって、昨日あけたあんこ缶を冷蔵庫から出しておく。 「ゆっ、ゆっ?」 「あったあった、これね」 ひっくり返すとそれらしいすぼまりがあった。ゆっくりがまむまむとあにゃると称する 器官のようなもの。ひっかき傷のために犬猫の爪を抜いてしまうのは可哀想だし、何か違 う気がする。飼い主の義務の避妊手術とは違うと思うし。でもゆっくりは生き物じゃない。 人間の都合で飼う、生命の尊厳ある動物とは違うんだから、いちいち面倒につきあうのは イヤ。私はれいむの下膨れのあごのあたりにりんごの芯取りを押しあてる。あんまり気持 ちのいいものじゃないけど我慢がまん。 「おねえさん、なんだかちくちくするよ! ゆっくりやめてね!」 ゆっくりとは、うまくつきあうコツがある。常に強気であたること。理解するまで教え ること。言うことに耳を貸さないこと。どうせ大したことは言ってないから。 「ゆ゙ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 じたじた暴れるれいむを押さえつけ、芯取りをねじこむ。皮を突き抜いてしまえば、あと は中身のあんこだけ。いっぱいまで突き入れた芯取りを引き抜くと、皮とあんこが繋がっ てまとめて出てきた。れいむが白目になって固まってる間に、次の処置。昨日のあんこを 際まで指で詰めて、さっき練っておいた皮でふたをして、指の腹で伸ばしてひろげる。 ぎゅっとおさえて張り付けたらできあがり。次は後ろを向けて、あにゃるも同じようにま わりごとくりぬいて、あんこを詰めて小麦粉で塞ぐ。二回目になれば慣れたものです。こ んな技術には習熟したくないものです。 「おねえさん、うごけないよ! れいむをゆっくりおこしてね!」 「今起こしてあげるから、ゆっくり待ってなさい」 朝ご飯のゆっくりシリアルをぼりぼり食べていたら、台所に放置されていたれいむの声 がする。知らなかったけどゆっくりはひっくりかえしておくと動けないみたい。今度何か 悪さしたらひっくりかえしてお仕置きね。 「おー、ぴっちりふさがってる」 「ゆゆっ、くすぐったいよ! おねえさんなにいってるの?」 「こっちの話」 裏返しのれいむのあんよのあたりを撫でてみる。皮は完全に馴染んで、そこに器官のよ うなものがあった形跡はカケラもない。ひっくり返してやると、ぽいん、と飛び降りて、 こちらを向いて嬉しそうに跳ねた。 「ゆっくりしていってね!」 「はいはい、ゆっくりしなさいよ」 以降、れいむがうんうんやしーしーをすることはなくなった。単に塞ぐだけじゃなくて、 そのあたりの中身ごと切除すると、自分がそんなものを出していたことも忘れるみたい。 後日、私が出かけている間にれいむがおうたと称してゆんゆん騒いでいたそうで、目玉 を取り外して手を突っ込んで、左上あたりのあんこを一掴み入れ替えるハメになったのは また別の話。 書いた物リスト 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ系2200 街はゆっくりできない その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ ゆっくりいじめ小ネタ364 ぱちゅりーにごほんをよんであげよう
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2443.html
ゆっくり種3 10KB パロディ 悲劇 誤解・妬み ドスまりさ 希少種 自然界 現代 種のパロディの続きです。 『ゆっくり種3』 希少種 独自設定満載 パロディ 種の荒筋に沿っているだけなので先読み余裕です。 つまらないでしょうが始め出してしまったので完結までなんとかやらして下さい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー どんな戦いにも始まりがあればかならず終わりがくる。 先日の砂浜での攻防により、ドスまりさやあーくえんじぇるさんの群れにも殉職者が多数でてしまった。 敵の司令官を倒す事により、辛くも勝利を収める事は出来た。 しかし、勝ったからといって得る物は少なかった。 むしろ失った物の方が多かったのかもしれない、 戦い疲れ、みんな死んだように眠りについた。 この勝利によって希少種が滅亡した訳ではない、 自分等が優勢になった訳でもない、 ただ、目の前の争いに生き残っただけである。 皆が休息の眠りについている中で、釣船の上から戦の痕跡を見つめる小さな影があった。 森での襲撃に生き残った、子ありすである。 その小さな目に映るのは仲間の亡骸か、それとも今は亡き両親か・・・・ 一杯に涙を堪えながら覚悟を決めている様でもあった。 太陽が浜辺を照らしだすと、群れはのそのそと活動を始める。 動きが遅い、昨日の疲労はとれてはいない、 釣り船の群れの長と、あーくえんじぇるさんの長が、今後の動向を協議していた。 『ぱちゅは、やっぱりむこうのどすのところにいくわ。』 『それがいいかもしれないんだぜ、でもどすはこのむれをまもらなくてはいけないから、 いっしょにはいけないんだぜ・・・』 『むきゅう!いいのよ・・・だれもうまれたところははなれたくないものよ。』 『でもつれていってほしいゆっくりがいるんだぜ。』 『むきゅう?』 山向こうの群れへの移動計画を再開するぱちゅりー達に、 ドスまりさは、その旅に加えて欲しいゆっくりがいる事を申しでた。 『こいつらなんだぜ・・・・』 ドスまりさは2匹のゆっくりを連れてきた。 2匹共に希少種で、ぱちゅりーもこの群れに来た時から気になっていたゆっくりであった。 『ゆっくりしていってね!やまめはやまめだよ。 ・・・・ほら、こいしもはやくあいさつしてね。』 『・・・・こいしはこいしだよ。ゆっくりしていってね』 やまめに促されてこいしはぱちゅりーに挨拶をする。 『ぱちゅりーはぱちゅりーよ、ゆっくりしていってね!でもあなたたちは・・・・』 『それはどすがせつめいすんだぜ・・・・こいしたちは、きしょうしゅがせめてきたときに、 かせいしてくれた、ゆっくりできるゆっくりなんだぜ。』 『こいしはゆるせなかっただけだよ・・・・』 こいしは何やら、あの通常種を襲う希少種の群れに対して、思う事があってこの戦いに加わったようである。 『むきゅう・・・・・でもどうしてぱちゅたちのところに?』 当然、疑問に思う問題であった。 この問いにはやまめが答えた。何やらこいしはこの権については納得してない様子であった。 『ぱちゅたちのいくほうこうに、やまめたちのむれがあるんだよ。 だからそこまでいっしょにつれていってほしいんだよ。』 どうやら、こん海岸沿いに自分等の住処がある様子である。 一緒にといっても、その場所までの同行のようだ。 『こいしはやっぱり・・・・『こいし!』・・・・。』 こいしが何かを言いかけたのを、やまめが制止する。 『こいし?どすはこいしのおかげでとってもゆっくりできたんだぜ! でも、いつまでもこいしにゆっくりさせてもらってたんじゃ、こいしのむれにもうしわけないんだぜ!』 ドスまりさもこいしの帰郷を促す。 こうしてあーくえんじぇるさんに2匹の仲間が加わる事になった。 故郷の森を出て以来、いつもさとりの周りにいた子ありすであったが、 先日の戦い以降はべったりになった。 さとりも妹が出来たようで嬉しく感じてはいたのだが、子ありすの心境の変化には、気が付かなかった。 そして、子ありすがさとりにべったりなのを、好ましく思わない者がいた。 こいしもさとりに惹かれて周りにいる1匹だった。 同じ希少種であると言う事も親近感を湧かせている要因だった。 『おねちゃん。ありちゅとごはんさんむちゃむちゃちまちょう。』 『こいしといっしょにかりにいきましょう!』 2匹は何かと理由をつけてはさとりを取り合う日々が続いた。 困惑しつつも、2匹ともさとりにとっては可愛い妹のように思っていたので、 群れの仕事をこなしつつ、2匹とも仲良く暮らしていけるよう頑張った。 そんな日々も長くは続かなかった。 再び希少種があーくえんぜるさんを襲い始めたのだ。 『ゆっくりねらうんだぜぇ!!』 『とりがじさんにじゅうど!ぜんぽう、あのすなやまさんのかげへいくみょん!』 『わかったんだよ~いそぐんだよ~!』 ドスまりさがドススパークを打つべく体勢を固定する。 その射角から逃れるべく、みょんの指示が飛び交った。 側面からは、さなえとゆうかがスィーに乗って攻撃してくる。 『やらせないよ!』 ゆうかのスィーに、スィまりさは石礫で牽制をかけながら、あーくえんぜるさからの引き離しを図る。 『つうじょうしゅのくせになまいきなぁ!』 相手の意図は判りつつも、通常種ごときに舐められるのを嫌うゆうかは、 あーくえんぜるさんは他にまかせてスィまりさを追った。 残るさなえの相手はさとりに任された。 『さなえ・・・・』 『さとりもさなえたちのむれにこない?』 『だめ・・・いけない・・・みなをおいてはいけない・・・』 『さとりはだまされているのよ!さとりはさなえとおなじきしょうしゅなのよ? つうじょうしゅのなかまじゃないのよ?』 さとりは、ふらんへと変化し飛びながらさなえを引き離しにかかった。 引き離しの作戦にはさなえも気が付いていたが、さなえもさとりと話したい事があったのでわざと誘いに乗った。 その間、あーくえんぜるさんはドスまりさのドススパークを交わしながら逃走を続けていた。 『さなえのなかまにならなかったら・・・・たたかわないといけないのよ?』 『さとりは・・・さなえとはたたかいたくありません・・・』 『なら・・・・どうして?』 『さとりは・・・どうすれば・・・・』 2匹は距離を置いた状態で対峙したまま動けずにいた。 さとりが俯いた瞬間、影が動いているのを見つける。 『おお、ちゃんすちゃんす』 きめいまるがずっとこの2匹について来ていて、さとりの隙を窺っていたのだ。 口には棒が咥えられている。 駄目だ!避けられないと思った瞬間、またさとりの中で何かが弾ける。 ザシュ 『おお、むねんむねん・・・』 きめいまるは瞬時にみょんへと変化したさとりに腹部を大きく切り裂かれる。 とっさの事で殺すつもりは無かったさとりであったが、自分はまだ死ぬ訳にはいかない その思いが瞬時に反応し、きめいまるを討ち取ってしまったのだ。 『うそ・・・うそでしょ?・・・・き・・めい・まる?・・・・ さとりぃぃぃぃぃ!!!!!!!!』 目の前での仲間の死に一瞬だけ呆然としたが、即座にさとりへ襲いかかるさなえ。 バシュゥ! さなえの石礫がさとりを狙い放たれる。 みょんのままのであったさとりの反応速度は速く、石礫を刃で弾きかわす。 すかさず間合いを詰め寄るさなえ。 かわせない! さとりの脳裏に戦慄が走る。 『さとり~たすけにきたんだぜ~このまりさにまかせれば、ひゃくゆっくりりきなんだぜ~ でひゃくっていくつ?』 完全に空気の読めていない能天気なまりさの台詞が緊迫した空気を壊す。 『こ・・の・・・この・・・むのうものぉぉぉぉ!!!!』 さなえの石礫がまりさに向けられた。 『ま・・・まりさ・・・だめぇぇぇぇぇ! さなえぇぇぇぇやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』 バシュゥ! この時、まりさには自分に飛んでくる、石礫がとてもゆっくりに見えた、 『ゆん♪こんなゆっくりないしさんなんかよゆうなんだぜ~ゆゅ?』 かわそうと思うのだが身体が動かない、目線を変える事すらできない、 石は真直ぐにまりさに向かって飛んでくる。 『ゆゅ?どうなってんだぜ?まりさのあんよさんゆっくりしないでうごいてね? ゆっくりしてたら、まりさゆっくりできないよ?ゆ?ゆ?』 バチュゥゥゥゥバスン! 石礫はまりさを突き抜けていった。 『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』 まりさの顔中央には小さな穴が開いていて、まりさは即死だった。 さとりは発狂しそうになる。 野垂れ死にそうになったいた自分を助けてくれたまりさ、 常に群れから浮いている自分を支えてくれたまりさ、 どんなに苦しい時も周りを明るくしてくれたまりさ、 そのまりさが今、目の前で死んだのだ。 さとりの中で何かが吹き飛んだ気がした。 そう感じた時にはさなえに襲いかかっていた。 『さなえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』 『さとりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』 両者狂乱となって戦う、片や恩人を亡くし、片や戦友を亡くしたのだ! 憎しみが炎となって2匹を包み込む。 2匹が夢中になって戦っているうちに、砂浜でなく磯まできてしまった。 ゴツゴツした岩は2匹の足を傷つけていく、 だがそんな痛みも2匹を止める事はできない、 やがて高台まで戦場を持ってくる。 下には白波立つ海、そしてこの高さ、 落ちれば無事には済まないであろう。 『しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』 狂乱と化し言葉すら乱れたさとりの一撃をかわすさなえ、 その刹那、さなえはさとりの髪に噛み付いた。 そして岩下の海へさとりごと飛び込んだ、心中覚悟の決死の行動であった。 2匹は重力にさからう事で出来ぬまま落下していく、 さとりはふらんへ変化しようとした、 だがそれは叶わなかった。 『きめいまるのかたきぃぃぃぃぃぃぃ!!!』 さなえが空気を含み、それを礫として放ってきたのである。 それは殺傷能力は無いものの、それはさとりに動く余裕を奪うのに十分であった。 そして運命の女神はさなえに微笑んだ、 その空気砲が反動となってさなえを岩へと押し戻したのである。 岩の中腹あたりに引っかかるように残ったさなえは、さとりが消えた白波立つ海を呆然と眺めていた。 勝ったのだろうか? 全ての力を出し切り、もぉ動く事もできない、ただ呆然とするだけであった。 あーくえんぜるさんを狙ったドスまりさは苦戦していた。 ドススパークが当たらないのだ。 いくら連射出来ても相手は常に動いているのだから、体勢を固定しないと打てないドススパークでは当てようがない、 『くそぉ!あたるんだぜぇ!!なんであたらないんだぜぇ!!』 必死になって連射を続ける。 そして罠にかかった。 『ゆ?ゆぅぅぅぅぅぅ?』 ドスン 坂に誘き出されて足場を失ったのだ、そこに止めの一撃が入る。 『いまだみょん!いけぇぇぇぇぇぇぇ!!』 『わがっだんだよぉぉぉぉぉ!!!』 ドーーン!! 『ゆゅ・・・ぎゅぎゅ・・・・・・・』 ドスまりさは、あーくえんぜるさんの体当たりを喰らって気を失ってしまった。 こうして1匹の死傷者と、1匹の行動不能者、 そして1匹の行方不明者を出してしまった希少種は、撤退を与儀なくされてしまった。 『ゆうか!ここはてったいする。いまはひくんだ!』 『く・・・・・おぼえてなさいぃぃ!!!』 仮面まりさの指示で退却を始めるゆうか、それをスィまりさが追う。 『まつんだよ!にがさないよ!』 ブシュゥ!! ドーーーン 仮面まりさの放った石礫が砂浜に砂煙を上げる。 『ゆ”ゅ・・・ぶぇへっへっへ』 砂が目や口に入りたじろいだスィまりさを残して、希少種は撤退してしまった。 だがまだ終わっていない、捕虜がいるのだ、 気を失ったドスまりさから茸を奪い拘束する。 海岸に落ちていたロープでグルグル巻きにして動きを奪い、ドスまりさの乗っていたスィーに括り付けて、 あーくえんぜるさんに繋いでおいた。 こうして希少種の奇襲は失敗に終わった、 だがいくら待っても、さとりとその援護に向かったまりさが帰って来ないのだ。 『むきゅう・・・・こんなにくらくてはさがせないわ・・・ あささんがくるまでここでまちましょう・・・・』 夜になってしまったので、捜索は明朝にする事となり群れはここに野宿する事になった。 『まりさ・・・・さとり・・・・だいじょうぶよね?れいむのおもいすごしだよね?』 不安にかられ眠れずに過ごすれいむ、 まさかその予感が的中していようとは気付かないまま2匹の帰還を待つのであった。 続く ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー フラグ回避も考えたのですが、どちらにしても苦情はありそうだった沿う方を選びました。 一応、誤字はチェックしてはいるのですが、僕の使っている言語自体に間違いがあるのか、 毎回修正しきれていません。 勘弁して下さい。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種 ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2 ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2486.html
ゆっくり夢幻 第一夜 こんな夢を見た。 腕組をして枕もとに座っていると、あおむきに寝たゆっくりれいむが、静かな声でゆっくり死ぬよと言う。 れいむは赤いリボンを枕に敷いて、輪郭のやわらかな饅頭顔をその中に横たえている。 真っ白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、口の中は若干赤い。 とうてい死にそうには見えない。しかしれいむは静かな声で、もう死ぬよとはっきり言った。 自分もたしかにこれは死ぬなと思った。 そこで、そうかね、もう死ぬのかね、と上から覗き込むようにして聞いてみた。 死んじゃうよ、と言いながら、れいむはぱっちりと眼を開けた。 勝気なうるおいのある眼で、長いまつげに包まれた中は、ただ一面に真黒であった。 その真黒なひとみの奥に、自分の姿が鮮やかに浮かんでいる。 自分は透きとおるほど深く見えるこの黒眼のつやを眺めて、これでも死ぬのかと思った。 それで、ねんごろに枕のそばへ口を付けて、死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうね、とまた聞き返した。 するとれいむは黒い眼を偉そうにみはったまま、やっぱり静かな声で、ゆっくりしたけっかがこれだよと云った。 じゃ、私の顔が見えるかいと一心に聞くと、ゆっくりみえているよと、反り返ってみせた。 自分は黙って、顔を枕から離した。腕組をしながら、どうしても死ぬのかなと思った。 しばらくして、れいむがまたこう云った。 「しんだられいむをうめてね! 大きなしんじゅ貝であなをほってね! そしておそらから落ちてくる星のかけらをおはかにおいてね! そしておはかのそばにゆっくりまっていてね! れいむはあいに来るよ!」 自分は、いつ逢いに来るかねと聞いた。 「お日さまがでて、お日さまがしずんで、それからお日さまが出て、またしずんで―― あかい日があっちからこっちへ、あっちからこっちへとおちていくうちに―― おにいさんはゆっくりまてる人?」 自分は黙ってうなずいた。れいむは静かな調子を一段張り上げて、 「ひゃくねん待っていてね!」と思い切った声で言った。 「ひゃくねんおはかでまっていてね! ゆっくりあいにくるよ!」 自分はただ待っていると答えた。 すると、黒いひとみのなかに鮮やかに見えた自分の姿が、ぼうっと崩れて来た。 静かな水が動いて写る影を乱したように、流れ出したと思ったら、れいむの眼がぱちりと閉じた。 長いまつげの間から涙が頬へ垂れた。――もう死んでいた。 自分はそれから庭へ下りて、真珠貝で穴を掘った。真珠貝は大きな滑かな縁の鋭どい貝であった。 土をすくうたびに、貝の裏に月の光が差してきらきらした。湿った土の匂いもした。 穴はしばらくして掘れた。れいむをその中に入れた。 そうして柔らかい土を、上からそっと掛けた。掛けるたびに真珠貝の裏に月の光が差した。 それから星の破片の落ちたのを拾って来て、かろく土の上へ乗せた。星の破片は丸かった。 長い間大空を落ちている間に、角が取れて滑らかになったんだろうと思った。 抱き上げて土の上へ置くうちに、自分の胸と手が少し暖くなった。 自分は苔の上に坐った。 これから百年の間こうして待っているんだなと考えながら、腕組をして、丸い墓石を眺めていた。 そのうちに、れいむの言った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。 それがまたれいむの云った通り、やがて西へ落ちた。赤いまんまでのっと落ちて行った。 一つと自分は勘定した。 しばらくするとまた唐紅(からくれない)の天道がのそりと上って来た。 そうして黙って沈んでしまった。二つとまた勘定した。 自分はこういう風に一つ二つと勘定して行くうちに、赤い日をいくつ見たか分らない。 勘定しても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越して行った。 それでも百年がまだ来ない。 しまいには、苔の生えた丸い石を眺めて、自分はれいむにだまされたのではなかろうかと思い出した。 すると石の下から斜(はす)に自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。 見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。 と思うと、すらりと揺らぐ茎のいただきに、心もち首をかたむけていた細長い一輪のつぼみが、ふっくらとはなびらを開いた。 真ん丸な赤ん坊れいむが鼻の先でゆらゆらと揺れた。 そこへはるかの上から、ぽたりと露が落ちたので、れいむは自分の重みでふらふらと動いた。 自分は首を前へ出して冷たい露のしたたる、丸いれいむを齧った。 自分がれいむから顔を離す拍子に思わず、遠い空を見たら、あかつきの星がたった一つ瞬いていた。 「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。 第三夜 こんな夢を見た。 赤ん坊まりさをおぶってる。たしかにまりさの子である。 ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、盲饅頭になっている。 まりさが赤ちゃんの眼はいつ潰れたのと聞くと、ずっとむかしだよと答えた。 声は子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。しかも対等だ。 左右は青田である。道は細い。鷺の影が時々闇に差す。 「たんぼへかかったね!!!」と背中で云った。 「ゆっ、どうしてわかるの?」と顔をうしろへ振り向けるようにして聞いたら、 「だってさぎさんが鳴いたよ!!!」と答えた。 すると鷺がはたして二声ほど鳴いた。 まりさは我が子ながら少し怖くなった。こんなものを背負っていては、この先どうなるか分からない。 どこかにゆっくり捨てようと向うを見ると闇の中に大きな森が見えた。 あそこならばと考え出す途端に、背中で、 「ゆゆん」と云う声がした。 「わらわないでね!」 子供は返事をしなかった。ただ 「おとーしゃん、まりちゃはおもい?」と聞いた。 「おもくないよ!」と答えると 「ゆっくりおもくなるよ!!!」と云った。 まりさは黙って森を目じるしにはねて行った。田の中の道が不規則にうねってなかなか思うように出られない。 しばらくすると二またになった。まりさは股の根に立って、ちょっと休んだ。 「いちがゆっくちたっているはずだよ!」と子ゆっくりが云った。 なるほど八寸角の石が腰ほどの高さに立っている。 表には左り日ケ窪、右堀田原とある。 闇だのに赤い字が明らかに見えた。赤い字はいもりの腹のような色であった。 「ゆっくちひだりへいっちぇね!」と子ゆっくりが命令した。 左を見るとさっきの森が闇の影を、高い空からまりさらの頭の上へなげかけていた。 まりさはちょっと躊躇した。 「えんりょちないでね!!!」と子ゆっくりがまた云った。 まりさは仕方なしに森の方へはね出した。 腹の中では、よくめくらのくせに何でも知ってるなと考えながら一筋道を森へ近づいてくると、背中で、「めきゅらはゆっくりふじゆうだね!」と云った。 「だからおんぶしてあげてるでしょおおおお!」 「ゆっ、おんぶありがちょうね! でもばかにしてりゅね! おやにまでばかにされちゃったよ!!!」 何だかいやになった。ゆっくりしないで森へ捨ててしまおうと思って急いだ。 「もうちょっといくとわかりゅよ!――ちょうどこんなよるだったよ!!!」 と背中でひとりごとのように云っている。 「ゆゆっ? なんのこと?」ときわどい声を出して聞いた。 「なんのことって、しってるでちょ!」と子ゆっくりはあざけるように答えた。 すると何だか知ってるような気がし出した。けれどもはっきりとは分からない。 ただこんな晩であったように思える。そうしてもう少し行けば分かるように思える。 分かっては大変だから、分からないうちに早く捨ててしまって、安心しなくってはならないように思える。 まりさはますます足を早めた。 雨はさっきから降っている。路はだんだん暗くなる。ほとんど夢中である。 ただ背中に小さい子まりさがくっついていて、その子ゆっくりがまりさの過去、現在、未来をことごとく照らして、寸分の事実も洩らさない鏡のように光っている。 しかもそれが自分の子である。そうして盲目である。まりさはたまらなくなった。 「ここだよ、ここだよ! ちょうどその杉のねもとだよ!!!」 雨の中で子ゆっくりの声ははっきり聞こえた。まりさは覚えず留まった。 いつしか森の中へ入っていた。一間ばかり先にある黒いものはたしかに子ゆっくりの云う通り杉の木と見えた。 「おとーしゃん! そのすぎの根のところだったね!!!」 「ゆっ、そうだよ!」と思わず答えてしまった。 「ぶんか五年たつどしだったね!!!」 なるほど文化五年辰年らしく思われた。 「おとーしゃんがまりちゃをころちたのは、いまからちょうどひゃくねんまえだね」 まりさはこの言葉を聞くや否や、今から百年前文化五年の辰年のこんな闇の晩に、この杉の根で、一人の子まりさを殺したと云う自覚が、忽然として頭の中に起った。 まりさはひとごろしだったんだねと始めて気がついた途端に、背中の子まりさが急に石地蔵のように重くなった。 第九夜 魔法の森中が何となくざわつき始めた。 今にもスペカバトルが起こりそうに見える。 焼け出された魔理沙が、夜昼となく、屋敷の周りを暴れまわると、それを夜昼となくアリスがひしめきながら追っかけているような心持ちがする。 それでいて森のうちはしんとして静かである。 巣には若い母れいむと子れいむがいる。父まりさはどこかへ行った。 まりさがどこかへ行ったのは、月の出ていない夜中であった。 巣の中でわらじをはいて、黒い頭巾をかぶって、裏口から出て行った。 その時母れいむのくわえていた雪洞(ぼんぼり)の灯が暗い闇に細長く射して、古い檜を照らした。 父まりさはそれきり帰って来なかった。 母れいむは毎日子れいむに「おとーさんは?」と聞いている。子れいむは何とも云わなかった。 しばらくしてから「あっち」と答えるようになった。 母れいむが「いつかえってくるかな!!!」と聞いてもやはり「あっち」と答えて笑っていた。 その時は母れいむも笑った。そうして「ゆっくりかえってくるよ!!!」と云う言葉を何べんとなく繰り返して教えた。 けれども子供は「ゆっくり」だけを覚えたのみである。 時々は「おとーさんはどこ?」と聞かれて「ゆっくち!」と答える事もあった。 夜になって、あたりが静まると、母れいむはリボンを締め直して、小枝を髪の間へ差して、子れいむを背中へ背負って、そっと巣から出て行く。 母れいむはいつでも素足だった。子れいむはこの饅頭の音を聞きながら母の背中で寝てしまう事もあった。 土塀の続いている涸れ川を西へくだって、だらだら坂を降り尽くすと、大きなイチョウがある。 このイチョウを目じるしに右に切れると、一丁ばかり奥に朱塗りの鳥居がある。 片側は田んぼで、片側は熊笹ばかりの中を鳥居まで来て、石段をぴょんぴょん登ると、暗い神社になる。 鳥居まで来て、それを潜り抜けて二十間ばかり敷石伝いに突き当ると、古い拝殿の前に出る。 ねずみ色に洗い出された賽銭箱の上に、大きな鈴の紐がぶら下がって昼間見ると、その鈴のそばに博麗神社と云う額がかかっている。 博の字が、ゆっくりした書体にできているのが面白い。 そのほかにもいろいろの呪符がある。 たいていは巫女の手にした呪符を、倒した妖怪の名前に添えたのが多い。 たまには帽子を納めたのもある。 鳥居をくぐるとたまに巫女が掃き掃除をしている。 石畳に饅頭肌の音がぴちゃぴちゃする。 それが拝殿の前でやむと、母れいむはまず鈴を鳴らしておいて、すぐにしゃがんでジャンプをする。 たいていはこの時フクロウが急に鳴かなくなる。 それから母れいむは一心不乱にまりさの無事を祈る。 母れいむの考えでは、まりさがゆっくりしたまりさであるから、ゆっくりの神の博麗へ、こうやって是非ない願をかけたら、ゆっくりかなうはずだと一途に思いつめている。 子れいむはよくこの鈴の音で眼をさまして、あたりを見ると真暗だものだから、急に背中で泣き出す事がある。 その時母れいむは、ゆっくりしていってねと叫びながら、背を振ってあやそうとする。 するとうまく泣きやむ事もある。 またますますはげしく泣き立てる事もある。 いずれにしても母れいむは容易に立たない。 一通りまりさの身の上を祈ってしまうと、今度はリボンを解いて、背中の子を前へ廻して、口にくわえて拝殿へのぼって行って、 「あかちゃん、ゆっくりまっていてね!!!」と自分の頬を子供の頬へすりつける。 そうしてリボンを長くして、子れいむを縛っておいて、その片端を拝殿の欄干にくくりつける。 それから二十間の敷石を往ったり来たりぴょんぴょんお百度を踏む。 拝殿にくくりつけられた子れいむは、暗闇の中で、リボンのゆるす限り、広縁の上を這)い廻っている。 そういう時は母れいむにとって、はなはだ楽な夜である。 けれども縛った子れいむにゆんゆん泣かれると、母れいむは気が気でない。 お百度の足が非常に早くなる。大変息が切れる。 仕方のない時は、中途で拝殿へ上がって来て、いろいろすりすりしておいて、またお百度を踏み直す事もある。 こういう風に、幾晩となく母れいむが気を揉んで、夜の目も寝ずに心配していた父まりさは、とくの昔にお兄さんのために虐殺されていたのである。 こんな悲しい話を、夢の中で母から聞いた。 (原案、漱石:夢十夜) ===================================================================== YT 過去作品 その他 エレベーターガール そ その他 変身 そ ゆっくりいじめ系27 幻想鉄道の動物対策 虐 機 霊夢×ゆっくり系2 博麗神社の酒造り 虐 料 その他 諸君私はゆっくりが好きだ そ 美鈴×ゆっくり系2 ほんめーりん×ゆっちゅりー甘甘水責め 虐 そ その他 FireYukkuri そ ゆっくりいじめ系187 終端速度 虐 家 無 永琳×ゆっくり系11 八意永琳のアルティメット・サイエンス 虐 そ ゆっくりいじめ系281 冬眠ゆっくりの子守唄 そ 環 性 家 ゆっくりいじめ系312 乙女よ、森はまだ早い 虐 性 無 ゆっくりいじめ系345 ゆっくり塊魂 虐 魔理沙×ゆっくり系4 ゆっくりの身の程 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2328.html
妊娠しているゆっくりを探すには洞窟を見つければいい。 家族単位で生活するためには、番2匹で生活するよりも広いスペースが必要になり 妊娠してからは餌集めに労力を割くため、まず大きな巣を作ってから子作りに励むのが理想だ。 しかし、実際には何も考えずにすっきりを行い、いざ子供が生まれるときになって巣が小さいことに気づく。 慌てて巣を広く掘ろうにも、自身は動けずパートナーは餌を集めないといけない。 故に、洞窟など人間も進入可能な安全でない住居を住まいにするゆっくりは珍しくないのだ。 「ゆっくりしていってね!」 洞窟の入り口で声をかける。 すると・・・ 「「ゆっくりしていってね!」」 奥の暗がりから2匹のゆっくりの声が木霊した。 「ゆっ、ここはれいむのおうちだよ!かってにはいってきたお兄さんはでていってね!」 「お兄さんはゆっくり出来る人?ゆっくり出来る人ならまりさにおかしをちょうだいね!」 洞窟にいたのは、成体のれいむ種とまりさ種だ。 予定通り、れいむ種が植物型の妊娠をしていた。 れいむの頭から1本生えている茎に6つの実をつけている。 実の大きさからみて、いつ生まれてもおかしくない。 「僕は、ゆっくり出来るお兄さんだよ。その証拠にお菓子をあげよう。」 登山用リュックから円形のクッキーが入った包みを取り出すと、それを2匹の前に撒いた。 まりさが我先にと地面に落ちた砂まみれのクッキーにむしゃぶりつく。 「とってもゆっくりできそうだよ!むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 「ゆっ、れいむもお菓子食べたいよ!むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 2匹はあっとういう間に数枚のクッキーを平らげた。 まさに味を占めたゆっくりは更にお菓子を要求してくる。 「ゆゆっ、お兄さんお菓子が足りないよ!」 「もっとちょうだいね!」 ここで交渉を行う。 「お菓子をもっとあげるからお兄さんも、ここに居ていいかな?」 無理にゆっくりを家に連れて帰ってもいいが これはちょっとしたイタズラがしたいだけなのでこの場で行う。 「ゆっ、おにいさんはゆっくりできそうだね!」 「もっとお菓子をくれるなら、とくべつにまりさのおうちにいてもいいよ!」 れいむとまりさは少し押し黙った後、快く了解してくれた。 「ありがとう。お菓子はまだまだあるから、2匹で仲良くゆっくり食べていってね!」 「「ゆっくりしあわせー♪」」 これは、ただのクッキーではない。 アルカリを含んだ化学物質を混入してある、強アルカリクッキーだ。 アルカリは毛に含んだケラチンという物質を溶かす効果がある。 それが脱毛剤の仕組みだ。 簡単に言うと、いまゆっくりが食べているのは脱毛クッキーである。 ただし、含有アルカリは成体には無毒化出来る様にごく適量 お腹いっぱいに食べたとしても、毛が抜けるようなことはない。 その効果は体の小さな赤ゆっくりや、いま生やしている実ゆっくりに対してのみ影響を及ぼす。 チクタク、チクタク・・・懐中時計を眺めるお兄さん。 そろそろかな・・・。 れいむの頭上に生えている実ゆっくりの1匹がプルプルと震えていた。 「ゆ〜ん、まりさにそっくりな赤ちゃんが生まれそうだよ!」 自分では見えないれいむのために、どの赤ちゃんがこれから生まれるのか教えてあげたまりさ。 2匹は自分達の初めての子供にわくわくと胸を躍らせている。 「赤ちゃん、ゆっくり生まれてね♪」 そんなれいむの願いとは裏腹に、赤まりさは今にも茎から落ちようとしていた。 プチッ 実ゆっくりと茎が自重により切り離される音である。 しかし、自重により切り離されたのは髪の毛 茎には金髪とその上に乗っている黒いお帽子が残されていた。 そして生まれると同時にそれらを失った赤まりさが落下し あらかじめ、まりさがひいて置いた葉を重ねた柔らかいお布団にポフッと着地する赤まりさ。 お兄さんは、その様子をニヤニヤと眺めていた。 「ゆっくちちていっちぇね!」 「「ゆ”っ?」」 れいむとまりさは凍りついた様に驚愕の表情を浮かべて固まった。 両親の不可解な反応に、赤まりさも疑問に感じ 自分の挨拶がなにかおかしかったかなと思い、もう一度言い直す。 「ゆっくちしていっちぇね!」 「「・・・・・・・・・・・・。」」 2匹の冷ややかな視線。 不安になった赤まりさは親の元に駆け寄った。 しかし・・・ 「ゆげっ!」 親まりさに体当たりをされ転がる赤まりさ。 赤まりさの体重が軽いため絶命にはいたらなかったが手加減のない体当たりに 餡子の隋まで衝撃が走り、そのまま昏倒した。 「なにこの、変なゆっくり?どこから入ってきたの!」 「ここは、れいむ達のおうちだよ!ぷくー!」 お兄さんは笑いを一生懸命こらえた。 ゆっくりは飾りで固体認識をする。 だから、飾りのないゆっくりは例え肉親であってもそれがわからない。 例外として、目の前で飾りを失う場合は固体認識が出来るのだが 生まれる前であった場合はそれが当てはまらないらしい。 続けて、他の5つの実もケラチンが十分アルカリで分解され 禿饅頭が落ちようとしている。 「ゆゆ〜ん、赤ちゃんがたくさん生まれそうだよ!ゆっくり頑張ってねれいむ!」 「ゆっ、こんどこそれいむの赤ちゃんが生まれるんだね!」 赤れいむが3匹と赤まりさが2匹。 それらも、いまから判別しようのない禿饅頭と化す。 プチプチプチプチチッ! 先ほどの赤まりさの様に、柔らかい葉っぱに落ちる赤ゆっくり。 「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」 元気いっぱいの可愛らしい挨拶。 親の反応は相変わらず冷ややかだ。 「ゆぎゃああぁあああ、変なゆっくりがきゅうにわいてきたよ!」 「どぼぢであがじゃんがいなくなっちゃうのぉおおお!」 片時も目を離さずに見ていたまりさにとっては、まるで手品をみているかのようだろう。 さっきまで、自分にそっくりな子が2匹もいるよ!他の3匹もれいむに似てかわいいね!なんて思っていた。 それが、一瞬にしてゆっくり出来ない変なゆっくりに変わってしまったのだ。 それに対して、赤ゆっくり達は状況がまるでわかっていない。 「みゃみゃー、どうちたにょ!」 「なんでゆっくちちてにゃいの!」 「ゆっくちちちぇいっちぇね!」 「まりちゃはみゃみゃとすーりすーりちたいよ!」 「おかあぁしゃ〜ん!」 「変なゆっぐりはまりざたちのおうぢがらででいげぇ!」 「ゆっ、きっとこの変なゆっくり達がれいむたちの赤ちゃんを隠したんだよ!」 れいむとまりさは、散々心待ちしていた我が子に襲い掛かった。 2匹にしてみれば彼らは侵入者であり未知の外敵なのだ。 「やべちぇ〜!」 「たちゅけておかあちゃ〜ん!」 「こっちにこにゃいでにぇ!」 「もう、おうちかえりゅ〜!」 「ゆっくちできにゃいよぉ!」 5匹は巣穴を逃げ回るも、次々と親に踏み潰されて息絶えた。 途中、姉妹をつきとばして、それを囮にして逃げようとしたゆっくりがいた。 あっ、まりさ種だなんて気がついたが、すぐにそいつも潰されてただの餡子と化した。 「もっちょ・・・ゆっくちちゃかった・・・」 全滅したところで、茎に残っていた赤まりさのお帽子をもぎとると それを、最初に親まりさの体当たりで昏倒していた赤まりさに被せてやった。 「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」と痙攣しているので、もう長くはもつまい。 その様子にれいむもまりさも気がついた。 「れいむのあかちゃんどうしたのぉぉおおお!」 「まりざのあがじゃんがどぼぢでこんなめにぃぃい!」 お前がやったわけだが(笑) さて、ここでネタバレ この赤まりさのお帽子をとってやると、はい禿饅頭が出現です。 「「ゆ”っ?」」 再び凍りついたように固まる、れいむとまりさ。 もっとよくわかるように、ホイッホイッと帽子をとったりつけたりして繰り返す。 「お前らは自分の赤ちゃんを潰してたんだよぉ〜ホイホイッホホイッ!」 念入りに手品のタネを明かしてやる。 「「ゆぎゃあああぁぁぁぁああああadawksaa!!」」 ようやくゆっくり理解した2匹の親ゆっくり。 悲鳴の終わりには泡を吹いて失神した。 「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”・・・ゆ”・・・」 ほどなくして、昏倒していた赤まりさも息を引き取った。 せめてもの情けでお帽子で被せたままにしておいたやろう 起きたときに、ちゃんと自分の赤ちゃんの赤まりさだとわかるようにね♪ 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 作者:まりさ大好きあき
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1586.html
みょんの間 2KB 虐待-普通 小ネタ 現代 ぺにまむ HENTAI 思いつきだけで即興で書いた ・即興小ネタ ・ゆっくちスレの胴付きみょんみて脊椎反射で思いついた ・非合法行為ネタ注意 ・HENTAIがいやな人は閉じるかチル裏でドスにせいっさいを依頼してね ・作者の実体験ではありません、断じて……おねがい信じて 性欲と食欲のあきが今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 673 昆布巻き ふたば系ゆっくりいじめ 682 ゆ虐カフェ ふたば系ゆっくりいじめ 704 展示品 ふたば系ゆっくりいじめ 712 れいみゅ地獄 ふたば系ゆっくりいじめ 714 キャベツ畑とコウノトリを信じてる純真なゆうかにゃんを・・・ ふたば系ゆっくりいじめ 744 錆びた金バッジ~餡子話版 nue024 不夜嬢レッド draw004 錆びた金バッジ~どろわ版 【みょんの間】 ある町の、ラブホテル街を抜けた辺りにある裏路地。 窓からピンク色の照明が漏れて見える、百軒あまりの小さな店が所狭しと並んでいる。 「「「「「「「「「「ち~んぽ!」」」」」」」」」」 「「「「「「じゃおぉぉん!」」」」」」 「「「こぼね~!」」」 それぞれの店の中から聞こえるのは、人語を解さないタイプのゆっくりたちの 甘えるような鳴き声が聞こえてくる。 大多数を占めるみょん種特有の、男性器を求めるような卑猥な鳴き声に混じって、 めーりん種や、僅かながらゆゆこ種の鳴き声も聞こえる。 「いらっしゃい」 その中の一軒に入る。 狭いカウンターの中には、愛想の悪い老婆が一人。 「いくらだ」 「白毛なら二枚、赤毛は三枚、ピンクはうちにはいないよ、どっちも一枚で延長できるよ」 「じゃあ、白毛をロングで」 生ぬるいビールを飲みほし、老婆に文豪の顔が印刷された紙を三枚握らせると、階段を上がった 二階の狭い一室に案内される。 「ち~んぽ!まらっ!」 年季の入ったせんべい布団の上にしゃがみ込んでいたのは、すこしやつれた顔の胴付きみょん。 皺の付いた黒いリボンに、飼いゆっくり登録バッジは付いていない。 みょんは慣れた手つきで、ズボンのファスナーを開き、そこから出たものをすばやく口に含んだ。 「びっぐまらぺにす!」 あっという間にみょんの口から出たそれは、臨戦状態になっていた。 「ちーんぽ!まらっ!まらっ!とのがたのぉぉ!びっぐまらぺにすぅぅぅぅぅ!」 30分ほどみょんのまむまむを堪能し、栗の花の香りがする部屋を後にした。 ここは、かつて「ちょんの間」と呼ばれた非合法の売春を行う店が集まっていた路地。 いまは、人間の女性に変わり、胴付きゆっくりたちがそれを行っている。 言葉を話せない、めーりん種やゆゆこ種、そして大多数を占めるみょん種が集まるここは、 HENTAIお兄さん立ちの間で「みょんの間」と呼ばれていた。 おわり すいません、また出来心でHENTAI作品書いてしまいました。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 黙認されているということは、ゲスや野良が中心なんだろうな 誘拐(窃盗?)の被害にあった善良でないならどうでもいい -- 2018-01-09 23 07 57 フランは俺がもらった -- 2011-02-14 05 14 45 非合法とはいえゆっくりに職を追われるのも可哀想な話だ -- 2010-11-21 04 19 37 めーりんを下さい -- 2010-10-04 00 04 57 胴付きみょん、欲しい。 -- 2010-06-27 23 12 53
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1906.html
前 ゆっくり虐待・叫び声なし 人間と仲の良いゆっくり登場 投棄場行き作品だと思っています それでも良い方は読んでくださいませ 「ゆ~ゆゆっゆ~ゆ~ゆ~♪」 「おかあしゃんはやっぱりおうたじょうずだね~」 「しょうだね~」 冬が始まり、洞窟の中で春まで過そうとするゆっくり一家がいた。 お母さんれいむにお父さんまりさ、そして小さな6匹の子供達だ。 洞窟には豊富な食料があり、この一家が春まで十分ゆっくりできる量である。 「ゆ~ゆっゆゆ~ゆ~ゆ~♪」 「まりしゃもうたうよ!!」 「れいみゅもだよ!!」 お母さんれいむに合わせて子供達も歌い出す。それを見守るお父さんまりさは心の底からゆっくりしていた。 「「「「「「「ゆ~ゆ~ゆ~っゆ~♪」」」」」」」 親子の間には間違いなく至福の時が流れていたが、残念ながらそれは長く続かなかった… ガッ、ガッ、ガッ 「ゆ!?」 外の冷気を防ぐために作られた入り口の壁が、外から何者かの手によって壊されようとしているのだ。 ガッ、ガッ、ガッ 「みんなおくにかくれてね!!」 お父さんまりさの指示でお母さんれいむと子供達は奥に隠れ、一人壊されていく壁の前に立ち塞がるお父さんまりさ。 外界の冷気は防げても、壁はどんどん壊されていく。 ガッ、ガッ、ガッ!! そして、とうとう壁が破壊されてしまった… 「お、お前の言うとおりゆっくりいたぞ」 「勿論です。冬篭りするゆっくりの巣穴なんて簡単に見つけられますよ」 「ゆっくり同士通じるものはあるってか?」 「む、それは聞き捨てなりませんね」 「冗談だ、冗談。そうカッカしなさんな」 「わかってますよ。さ、捕まえちゃいますか」 「だな」 壁を壊した洞窟の中には、体を膨らませたでかいゆっくりまりさが一匹だけいた。だが、この大きさなら間違いなく家族がいるだろう。 「おじさんたちなんのようなの!! さっさとかべをなおしてでていっぶぎゅ!!」 壁を壊した時に使った棒でまりさを叩き潰す。でかいゆっくりは餡子が不味いし、重たいから持って帰るのも大変である。 精々中の餡子を全て吐き出させ、残った皮と帽子を燃料代わりに使うしかない。 何度も何度も棒で叩き、その度にまりさは無様に「ぶぎゅ!!ぶぎゅ!!」音を鳴らす。 「そろそろ良いのでは?」 「おし、じゃあ次だな」 きめぇ丸の言葉でまりさを叩くのをやめて、餡子の無くなった皮と帽子をきめぇ丸の背負う籠に入れて洞窟の奥を覗き込む。 奥にはまりさ同様体を膨らませたれいむが立ち塞がっている。その奥には子供達がいるのだろう。 「こどもたちはれいむがまもるからね!! こどもたちにはさわらせないっぎゅぶ!!」 「はいはい邪魔邪魔」 邪魔なれいむの目を棒で一突きし、洞窟の奥から引き釣り出してまりさ同様叩き潰す。 隣ではきめぇ丸が先程潰したまりさの餡子を使って中にいる子ゆっくりを誘い出していた。目の前で親を殺されているのに薄情な奴らだな。 「全部で6匹ですね、まだ小さいから美味しい餡子が取れますよ」 「子供達が喜ぶだろうな。じゃ、次行くか」 皮だけになったれいむも同じようにきめぇ丸の籠に入れる。良かったな子供達、両親に挟まれて。 今も嬉しいからか「おがあしゃああああああああああああん!!」って叫んでるよ。分かってて言ってるけどね。 俺は今、村に住んでるきめぇ丸と一緒に冬篭りをしているゆっくりを捕獲している。 以前あったドスまりさが村の子供達を人質にとった事件からの教訓で、村の人間ときめぇ丸でゆっくり狩りを行っているのだ。 冬の間ならゆっくり達は個々で暮らしている為、他のゆっくり達と連絡を取る事はしない。 だからどんなに時間を掛けても、外の様子を知る術がないゆっくり達は仲間に注意を呼びかけることができないので逃げられる事がない。 それに、ゆっくりの中には洞窟の中で卵を産んで繁殖しようとするゆっくりもいる。 そういうのは春先に何十匹も孵るので、処分しなければ春に村の作物が狙われてしまう。本当に迷惑な饅頭だ。 「ここは卵だけですね」 「相変わらず気持ち悪い卵だな… 雪で埋めとくか」 「それで十分です。手伝いますよ」 「お前は重たいもん背負ってんだから気を遣わんでいいさ」 「では、お言葉に甘えますね」 「すぐ終わらせるよ」 「う~ん…こいつはまだ小さいから子供はいないでしょう」 「じゃあ潰しちまうな」 「お願いしますね」 「お、でかいのが4匹だな」 「3世代ですね、きっと小さい子供も一杯いますよ」 「ちゃちゃっと潰すぜ」 「はい、赤ん坊を捕まえるのは任せてください」 「今日はここで終わりにするか」 「そうしましょう。ここは… 二匹とも小さいから子供はいないでしょうね、こいつらだけです」 「じゃ、さっさとやるわ」 日も沈んできたので、本日最後のゆっくりをさっさと潰すことにする。 洞窟の中にはまりさとゆちゅりーの二匹で、幸せそうに眠っているので余計な抵抗をされずに叩き潰せた。 前を歩きながら籠の中の子ゆっくりにお得意のきめぇ丸シェイクを見せているきめぇ丸の背中を見ながら、帰る途中俺はずっと考えていた。 果たして、村の側にいる冬篭り中のゆっくりを全て駆除できるのかを… 正直きめぇ丸には感謝している。こいつがいなかったら、こうも簡単にゆっくりの巣を見つけることはできないのだから。 だが、きめぇ丸が巣をいくら見つけても、別のゆっくりの巣はすぐに見つかってしまうのだ。 このゆっくり狩りを始めてそれなりに経っているのに、いまだに見つけることができてしまう。まだ数多くのゆっくりがいるのだろう。 中にはあのドスまりさの様な奴もいるかもしれない。また子供達が人質になるような事になったら… そんな事を思うとやはり不安は尽きない。 「不安ですか?」 きめぇ丸が振り返って声を掛けてきた。籠の中の子ゆっくりを見ると何匹かは痙攣し、何匹かは口から餡子を吐いている。さぞかし餡子の味は良くなっている事だろう。 「焦っても仕方ないですよ? 森や山にはまだまだたくさんのゆっくりがいる筈ですからね」 「分かってはいるんだが、ここまで数が多いとは想像してなくて」 「繁殖力だけは凄まじいですからね、ゆっくりは。仕方ありませんよ」 「そうなんだがな…」 きめぇ丸が言っている事は正しい。あいつらはが数を増やせている最大の理由は異常なまでの繁殖力である。 知能は高くない。固体として強い訳じゃない。それでも年々ゆっくりによる被害が増えているのは、その数が増加しているからである。 だが、きめぇ丸の言うとおり焦っても仕方ない。今はこいつをからかいながら帰るとしよう。 「それにしてもさっきから忙しい奴だな、首痛くならないのか?」 「大丈夫ですよ。子供達の為ですからね」 「おいおい、子供達はゆっくりと違って菓子じゃ釣れないぜ?」 「なに言ってるんですか!! 純粋に私は子供達を思ってですね!!」 「顔を近づけるな回すな押し付けるな!!」 「愛情表現ってやつですよ!!」 「そんなもんいらん!!」 「なんですって!?」 「~~~!!」 「~~~!!」 ゆっくりは名前の通りゆっくり狩って行けばいい。メリハリの為に、今はこいつとくだらない口喧嘩を楽しもう。 終 感想フォームにあったきめぇ丸日常をもっと知りたいとあったので書いてみました。 長くなってしまい本当に申し訳ありません。 自分の中でこの村にいるきめぇ丸は普通の人間とそんなに差異はないと思って書いています。 だから掛け合いもゆっくりじゃなくて人と人同士みたくなっています。書き分けができてないというだけですが… こんな駄文を最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!! 書いた作品 ゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくり ゆっくりいじめ系382 ある馬鹿なゆっくりの話 ゆっくりいじめ系394 きめぇ丸 ゆっくりいじめ系421 めーりんとこうりん ゆっくりいじめ系488 ゆっくり飼ってます ゆっくりいじめ系497 携帯でチマチマ書いてみた 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2 ゆっくりいじめ小ネタ125 虫眼鏡 ゆっくりいじめ小ネタ128 ゆっくりが大好きだ!! ゆっくりいじめ小ネタ140 ガラス fuku1960.txt このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2761.html
・このSSには死ぬゆっくりとそうでないゆっくりが出ます ・作者に都合の良い独自設定があります ・色々とパロディした所があります ・これを書いたのはHENTAIあきです!HENTAIアレルギーの方は読まないほうがいいです! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!! 暗い部屋の中にゆっくり達が集められていた、そのすべてのゆっくりのお飾りには色は異なるが輝くバッジが付いている。 飼いゆっくりの証であるバッジが付いているゆっくりであったが、その姿はどこかふてぶてしい。 どのゆっくり達もあまあまを寄こせだの、ゆっくりさせろだのと自分の望むことしか口に出さない。 「静かにしな!あんたら饅頭に説明することがあるよ!」 初めて部屋にゆっくりを望む声とは違う声が響いた。 声のするほうにゆっくり達が目を向けると、少しだけ明るい場所があった。 「ここはどこなの!かわいいれいむをこんなゆっくりできないところからはやくだしてね!」 銅バッジを付けたまるまると太っている一目ででいぶと分かるれいむが声を荒げる。 目が覚めたら突然こんな所に集められてストレスの溜まっているゆっくり達は一斉に不満を述べ始める。 「早くここからぱちゅを出しなさい!ぱちゅは偉大な金バッジなのよ!」 「まりさをゆっくりさせないなんて、とんだくそどれいなんだぜ!」 「んほおおおお!くらいところでのすっきりーもきもちいいわああああああああああああああ!」 「やべろおおおおおおおおおおおおおおおお!れいむはかいゆっくりなんだぞおおおおおおおおおおお!」 自分が飼いゆっくりだということを主張するものや、レイパーが隣にいるゆっくりをれいぽぉしようとバラバラのことを始める。 それに対して最初にゆっくり達に声をかけたものはうんざりとした感じの声で答える。 「一度しか言わないから理解すること。あんた達は飼い主さんに愛想を尽かされてここに引き取られたの。 だからバッジは付けててももうあんたらは野良ゆと同じなんだよ。」 その言葉に怒りがこもった声でゆっくり達は否定をする。 自分は優秀なんだ!そんなことは嘘だ!何でもいいからゆっくりさせろと決して自分たちが捨てられたことを理解しようとはしない。 それに対して先ほどの金バッジと言っていたぱちゅりーが質問をする。 「それでお姉さんは何がしたいの?もしかしてこの偉大な賢者の知識を借りたいのね!」 捨てられたなら即座に殺されてもおかしくはないが、ぱちゅりーには自分に価値があると考えた。 「もしそうなら今すぐぱちゅに魔道書を寄こしなさい!そうすればお馬鹿なお姉さんにも分かるようにぱちゅが教えてあげるわ!」 そう自惚れているぱちゅりーに、お姉さんと言われた人物は近付いていく。 また文句でも言おうとしたぱちゅりーの口に容赦のない蹴りを加えた。 「あんた五月蠅いよ。これからあんた達の新しい生活を教えるんだから喋るんじゃない!」 殺気立ったお姉さんの声に体を竦ませるゆっくりが見たものは、体からクリームを流して痙攣するぱちゅりーだった物だ。 ときおり痙攣をしていることからまだ生きているようだが、直に痙攣は止まりただの饅頭になってしまった。 「あんた達はもうゆっくりできない、ここで自分たちがやったことを後悔するだけの人生が始まるよ! 助けてだとかゆっくりしたいなんて言っても意味がないから最初に教えといてあげるよ。」 その言葉にまたゆっくり達が騒がしくなるが、お姉さんは何やら手を振るって鋭い音を響かせる。 手に持っていたのはゆっくりを虐待するときに用いられる加工所特製の鞭であった。 それでも騒いでいた一匹の子まりさがいたので、お姉さんはそのゆっくりに鞭をあびせる。 「いぢゃいいいいいいいいいいいい!まりちゃのこうきなおかおがああああああああああああ!」 「騒ぐんじゃないよ、どうせそんなに痛くないんだから。それよりあんたにはちょっと見せしめになってもらうよ。」 ごろごろと転がり痛みを訴える子まりさに近寄ると、お姉さんはとりあえず子まりさの帽子を取り上げて目の前で破く。 「まりちゃのびゅーちふるなおぼ・・・」 大きな声で悲鳴を上げようとした口に靴を突っ込んで黙らせると、お姉さんは子まりさの舌を踏みちぎろうとする。 しかし力が強すぎたのか、まりさの下顎ごとえぐり取ってしまうがお姉さんは気にしない。 「ふょふゃふゅにょふぉきゅちゅが!」 何やら喋ろうとする子まりさだが、口から出るのは何を言っているのか分からない音だけだった。 そんな哀れな子まりさの姿をたっぷりと見せつけ終わると、お姉さんは鞭を子まりさの体に向けはじめた。 「いひゃいいひゃい!どひょひへふょふゃがひょんひゃふぇに!」 鋭い痛みに曝されながら自分がこのような目に何故遭うのかを嘆き悲しむ子まりさ。 だがそんな子まりさに対してお姉さんは鞭を振るうことは止めずに、むしろどんどん力を加えていった。 数分後には子まりさの体からは鞭によって出来た傷から餡子が溢れ出て、もはや悲鳴を上げることも出来なくなった。 「いいかい!また逆らおうとしたり文句を言ったら、このまりさにみたいにするからね!」 そうゆっくり達に言うと、ボロ雑巾になった子まりさの体を器用に鞭で真っ二つにする。 とたんにゆっくりにだけ分かるという死臭が漂うことになり、気の弱いゆっくりは中身を吐き出すものまで出ている。 こうしてこれまで飼いゆとして恵まれたゆん生を送っていたゆっくり達は、この世の地獄を味遭うことになった。 ゆっくりがこの場所に連れてこられた、ようやく一日が過ぎようとしていた。 自分たちが何故このような目に遭うのかと理不尽に思ったゆっくりが、何やらこそこそ話し合っている。 「どうしてまりさたちをゆっくりさせないの!にんげんはまりさたちをゆっくりさせるどれいなのに!」 我がままを言って飼い主に愛想を尽かされたまりさがそんなことを言う。 それに続いてひたすら人間への不満を口に出し始める。 「そうだよ!かわいいれいむたちがこんなめにあうなんてりふじんだよ!」 勝手に野良とすっきりーをして許してもらったにも関わらず、子供と一緒に傍若無人な態度を取って捨てられたれいむが相槌をうつ。 大抵ここに集められたゆっくりは自分たちの行いを反省するほどまともな頭をしていない。 するのはただ理不尽だと考えるだけである。 「こうなったらはんっらんだよ!」 「そうだね!これはまさにれいむたちのいかりのこえなんだよ!」 「せいぎはこちらにありよ!」 昨日の子まりさのことなど覚えていないのか、力の差も理解せずにそんなことを決めるゆっくり。 無駄に張り切っている所に、昨日のお姉さんが部屋に入ってくる。 「まりさたちはかいっぜんようきゅうをするよ!ばかなどれいはゆっくりようきゅうをきいてね!」 代表格であるまりさがそう宣言すると、ゆっくり達は一匹ずつ自分の要求を口に出していく。 「おなかがへったからあまあまをちょうだいね!これからはまいにちあまあまをちょうだいね!」 「こんなせまくてくらいところじゃゆっくりできないわ!もっとひのあたるとかいはなばしょにつれていきなさい!」 「ゆっくりはもっともゆっくりしているそんざいなんだよ!だからゆっくりさせなきゃいけないんだよ!」 「それがすんだらどれいのおねえさんはいますぐしんでね!」 無言でゆっくり達の要求を聞き終えると、お姉さんはゆっくりと口を開いた。 「断るよ。それと最初に言ったと思うけど、ここではゆっくりしたいなんて言っても無駄だって言ったはずだよ。」 なんて馬鹿な奴隷なんだ!ここまで譲歩しているのに言うことを聞かないなんて! ゆっくり達が見当違いな怒りに包まれる中で、代表であるまりさがお姉さんに体をぶつけ始める。 「せっかくおはなししたのにどうしていうことをきかないの!こうなったらじつりょくこうしだよ!」 今まで自分が望むことがすべて叶えられてきたまりさにとって、自分の望みを叶えないことはあってはならないことであった。 口で言っても分からないと考えたゆっくり達は次々とお姉さんに体当たりを始めた。 「いたいでしょ!はやくしないとずっとゆっくりさせちゃうよ!」 「くそどれいはじぶんのたちばをわきまえてね!」 「もうゆるしてっていわれてもゆるさないわ!」 「いいよみんな!にんげんはいたがっていっぽもうごけないでいるよ!」 自分達の攻撃が効いていると勘違いしているゆっくりだが、お姉さんは足に当たるゆっくりを見て面白そうに笑っている。 随分と攻撃を加えていたゆっくり達が疲れはじめたのを確認すると、お姉さんが声をかける。 「それでもう満足なんだね?それじゃあこんどはこっちの番だよ!」 そう言ってお姉さんは手始めに一番体の大きなでいぶの顔を蹴りつけて壁に弾き飛ばす。 蹴られたでいぶは中身をぶちまけて壁に張り付くと、ずるずると壁から落ちていく。 だがまだ生きており体を動かして逃げようとしている所を、お姉さんが容赦なく踏みつける。 「ぶびょ!びゃっで!ごれいじょうじだらでいぶじんじゃう!」 「殺すつもりでやってんだから当たり前だろ?」 楽しそうにでいぶに答えてやりながらお姉さんはでいぶの顔を着実に顔を壊していく。 「まずは目だ!次は口だ!おまけにまむまむとあにゃるを壊して、あんたを壊すよ!」 「ば!び!ぶ!べ!ぼ!」 中身が半分程度出ているので注意しながら少しづつでいぶを壊していくお姉さん。 踏まれるたびにでいぶは声をあげるが、それも少しづつ小さくなっていった。 「もっど・・・ゆっぐり・・・」 お決まりの言葉を言う前にお姉さんがでいぶの顔を踏みつけて、完全にでいぶの息の根を止めた。 でいぶの公開処刑を見せられたゆっくり達は昨日の恐怖を思い出す。 「次はあんただよ、今のうちに生まれてきたことを後悔するんだね!」 こんどはありすに狙いを定めたお姉さんは、都会派を自称するありすのあにゃるに持ってきたペットボトルの中身を注入する。 必死に逃れようと暴れまわるありすだが、少しづつありすの体に変化が訪れてくる。 「ゆっぶ!どぼぢで!ありずぷくーしたくないのに!」 本人の意思とは関係なく、ありすの体がどんどん膨らんできた。 お姉さんがありすに注いでいるのは炭酸水である。 ありすの皮が水分と炭酸によって膨張していき、ありすの体は限界まで膨らんでいった。 「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!」 「もう限界かな?それじゃあ最後にこれだよ!」 お姉さんがありすのあにゃるに何かを詰め込むと、急いでありすから離れる。 「ゆっべっばあ!」 ありすの体が弾け飛ぶ、お姉さんがありすに詰め込んだのはメントスである。 部屋の中にはありすであった残骸が派手に飛び散った。 「「「ゆわあああああああああああああああああああああああ!」」」 あまりにも惨たらしい同族の死に絶叫するゆっくり。 ここにきてもはやゆっくり達に反抗する気力は無くなってしまった。 「おおおおおおおねえさん!まりさはもうわがままいわないからゆるしてね!」 反乱の代表であるまりさが真っ先に命乞いを始める。 それに続いて他のゆっくり達も我先にと命乞いをする。 「すいませんでした!もうにんげんさんにはさからいませんから!」 「ぱちゅりーはさいしょからはんたいしてたわ!だからぱちゅはなにもわるくないわよ!」 「なんでもいいからたすけてね!」 その命乞いに対してお姉さんは考え込むように顎に手を当てる。 「そうだね~、助けてあげないこともないよ。」 その言葉に希望を持ったゆっくりは顔を明るくして喜ぶ。 「あんたが私に勝てたら他のゆっくりも助けてあげるよ。」 「ゆ!?」 指名された代表のまりさが絶句するが、周りのゆっくりは一様にまりさを応援する。 自分の命がかかっていることもあり、応援というより脅迫のような言葉になっているが。 「ほら早くかかってきな、サービスで私を倒せたらあんたの勝ちにしてやるから。」 「ゆわあああああああああああああああああ!」 雄叫びをあげて突っ込んでいくまりさだったが、お姉さんの体はピクリとも揺らがなかった。 しばらくお姉さんの足にぶつかり続けたが、ついにまりさは疲労で動けなくなった。 「もう終わりなんだね?それじゃあこんどはこっちの番だよ!」 体勢を低くしてまりさにぶつかるお姉さんは、ほぼヘッドスライディングのような形でまりさに自身の頭をぶつける。 圧倒的な質量差によってまりさは吹っ飛び、ぶつかった衝撃で歯がすべて口から折れてしまう。 「いだいいいいいいいいいいいいい!もうおうぢがえるううううううううう!」 「あんたの負けで良いんだね?それじゃあ残りのゆっくりを先に始末しようかね。」 一撃で戦意を喪失してしまったまりさを放っておき、震えているゆっくり達を処分するために鞭を用意するお姉さん。 昨日の子まりさの惨劇が自分に降りかかると感じたゆっくり達は無駄な命乞いをする。 「いやだああああああああ!れいむまだしにたくないいいいいいいいいいいいい!」 「あ~聞こえないね~。恨むなら勝てなかったまりさを恨むんだね。」 自分たちが原因でこうなったにも関わらず、その場で殺されることが決定したゆっくりはすべてまりさに恨み事を言い始めた。 「このくず!おまえがまけちゃうかられいむたちがしんじゃうんだよ!」 「まりさがにんげんさんにさからうなんていうからこんなことになったんだわ!」 「おまえのせいだああああああああああ!どうじでおばえびだいなくずのぜいでしななきゃいけないんだああああああ!」 次々と鞭によって体を切り刻まれていきながらも、すべてのゆっくりがまりさに憎悪の塊のような言葉を浴びせる。 とうのまりさはこの現実から逃れるために一人夢の世界に行っていた。 「おねえさんごめんなさい・・・、もうわがままはいいません。いうこともききます。 だからはやくまりさをこのこわいところからたすけてください・・・。」 ぶつぶつとうわ言のように捨てられた飼い主への反省と助けを求めているまりさに、お姉さんは優しくまりさに声をかけてやる。 「もうちょっと早く反省すれば助かったのにね。」 「おねえさんおねがいします。まりさをたすけてね・・・。」 はたしてそれはどっちのお姉さんか分からないないが、まりさもまた鞭によって体を少しづつ削られていく。 夢の中に現実逃避していたまりさだったが、痛みによって無理やり現実に引き戻された。 「いだいよおおおおおおおおお!もうわがままいわないからたすけてええええええええええええええ!」 遅すぎる反省をまりさはするが、その反省に何の意味もない。 まりさはただ痛みから逃れたい為にこんな言葉を言っているだけなのだから。 存分に苦痛を味わい、まりさは永遠にゆっくりしてしまった。 「それが今日の餌だよ、明日までに食べて無かったら酷いことになるからね!」 お姉さんが出て行ったあとに無言で同族の屍骸を食べ始めるゆっくり。 痛みによって甘くなっているにも関わらず、どの口からもしあわせーの言葉は出なかった。 ゆっくりの数が半分ほどに減った頃に、お姉さんは久しぶりにゆっくり達を部屋の外にだした。 太陽の光をあびてさぞ嬉しいと思うが、外に出たゆっくり達が喜びの声を上げることはない。 「さあたっぷり運ぶんだよ!少しは運動させてもらうことを感謝しな!」 お姉さんだけでなく、胴付きのれみりゃやふらんに監視されながらドラム缶を押しているゆっくり。 白線まで運べばまた元の位置まで運ぶという何の意味もない苦行である。 かれこれ半日以上もこの作業を休みなしでさせられている。 「もうつかれたよ!かわいいれいむはおやすみするよ!」 疲労を訴えるのは一匹のれいむだった。 複数で一つのドラム缶を押しており、他のゆっくり達がれいむを叱りつける。 「れいむだけがつかれてるんじゃないよ!はやくおすのをてつだってね!」 「いやだよ!そんなつかれることはみんながかわりにやればいいんだよ!れいむはいまからすーやすーやするよ!」 言い争っていることに気づいた一匹のふらんが近付いてきた。 「なにしてる?はやくどらむかんをおせ。」 「ちょっとまってね!すぐにれいむをなんとかするから・・・。」 「うるさいよ!れいむはすーやすーやするんだからじゃましないでね!」 口答えをするれいむを見てからふらんは何やら小型のスイッチを取り出してボタンを押す。 「「「ゆべべべべべべべべべ!」」」 れいむも含めたドラム缶押しをやめていたゆっくり達の体に電流が走る。 外に出る前に頭に付けられた輪っか状の飾りは監視する者たちの意思によって電流による懲罰が出来るようになっているのだ。 しばらく電流を流され続けたゆっくりから香ばしい匂いが出始めた時に、ふらんはようやくボタンから手を離す。 「はやくどらむかんをおさないとまたおす。」 「「「ゆっくりりかいしました!!!」」」 痛む体を引きずってまたドラム缶を押し始める作業を続けるゆっくり達。 そんな作業場から逃げようと一匹のまりさがドラム缶から離れて走り出す。 「まりさはこんなところでおわるゆっくりじゃないんだぜ!はやくここからにげるんだぜ!」 自らの場所を知らせることになるというのに、わざわざそんなことを口にだすまりさ。 さっそくまりさに制裁を加えようとするれみりゃを制して、お姉さんがまりさの後を追って歩く。 あっさりとまりさに追いつくとまりさの体に足を乗せて動けなくする。 「あしをどけるんだぜ!まりさはこのよでいだいなゆっくりなんだぜ!」 意味不明な世迷い事を大声で恥ずかしげもなく叫ぶまりさからお帽子を取り上げるお姉さん。 お飾りであるお帽子を取り上げられ、先ほどまでの態度ががらりと変わるまりさ。 「かえしてね!おぼうしがないとゆっくりできないよ!いじわるしないではやくかえしてね!」 「まだ分かってないみたいだね。あんたはゆっくり出来ないんだよ。」 足の下でまりさを押さえつけながら、お姉さんが少しづつ帽子を破いていく。 手始めに帽子に付いている小さな白いリボンを破り始める。 「まったく、ゆっくりの癖に生意気にこんなリボン付けるなんてね。」 「やめてね!まりさのおぼうしにひどいことしないで!」 聞く耳を持たずにどんどんまりさの帽子を破いていく。 こんどはご自慢の帽子の先っぽからまりさにも分かる様に破いていく。 「やべでえええええええええええ!まりざのおぼうじにあながあいぢゃうでしょおおおおおおお!」 「大丈夫だって!シャンプーハットみたいでかっこいいよ!」 笑いながらまりさの帽子をシャンプーハットにしてあげたお姉さんは、それはまたまりさの頭に被せてやった。 泣きながら必死に帽子を直そうと、舌で舐めるまりさをお姉さんはドラム缶まで蹴り飛ばす。 「何ぼーっとしてるんだい!まりさみたいにお飾りを都会派にコーディネートして欲しいのかい!」 まりさの惨劇を眺めていたゆっくり達がまた意味のない作業を再開する。 この日の作業によって、また半分のゆっくりが永遠にゆっくりすることになった。 ゆっくりが一匹もいなくなった部屋をお姉さんが一人で掃除をしていると、部屋に誰かが入ってくる。 お姉さんが入ってきた人物の顔を見ると、その顔が嬉しそうに綻ぶ。 「お兄さんまだ掃除は終わってないよ。それとも掃除を手伝ってくれるのかい?」 「いやいや、そういう肉体労働はゆうぎの仕事だろ。僕はあくまでも知的労働が向いてるからね。」 お兄さんの軽口にゆうぎは仕方ないという風に首を振る。 ゆっくりがお姉さんと呼んでいたのは、胴付きのゆっくりゆうぎだったのだ。 「それにしても、何でゆっくりはゆうぎを見ても人間だと思うんだろうね?ちゃんと頭に角が付いてるのに。」 「それを調べるのがお兄さんのお仕事だろ。ゆうぎにはそんなどうでもいいことは考えないよ!」 喋りながらもゆっくりによって汚れた部屋を掃除する手を止めないゆうぎを見ながら、お兄さんはやられたというように頭を掻く。 確かにゆうぎ種にはお飾りと呼ばれる物はないが、人間とは違い逞しい一本角がある。 普通であれば例え胴付きであろうとゆっくりが同族を間違えるようなことはない。 「やっぱりあれかな。一定の大きさになると自分とは違う生き物だと認識するのかな。」 「そうかもしれないね。でもそれだとドスとかもゆっくりとは違うと思うんじゃないかい?」 「そうだよな~。だったらやっぱりゆっくりの胴に対する認識の問題かな?」 悶々と考え込むお兄さんをゆうぎは可笑しそうに眺める。 部屋の掃除が終わると、ゆうぎはお兄さんに近づき何かをねだる様に体をくっつける。 「お兄さん、ゆうぎはちゃんとお手伝いしたんだからいつものご褒美をおくれよ。」 「はいはい。本当にゆうぎはこれが好きなんだな。」 「だって甘くて癖になる味なんだから・・・。」 恥ずかしそうにするゆうぎを見ながらお兄さんはズボンに手をかける。 ごそごそとズボンのポケットから青い飴玉を取り出すと、ゆうぎの物欲しそうな口に突っ込む。 「んっぷ。おにいひゃん意地悪しないで。」 「ごめんごめん。でもそう言いながら指をしゃぶらないでくれよ。」 すぐに指を抜いて謝るお兄さんに頬を膨らませながら抗議して、すぐに飴を舐め出しご満悦なゆうぎ。 お兄さん特製であるゆっくりの成長を促進する飴玉だ。 この飴を頻繁に食べているゆうぎは、通常の胴付きよりも頭二つ分ほど体が成長している。 「前ならゆうぎのことをちゃんとゆっくりだと思ってたみたいだし、やっぱりどこからか認識の基準があるんだろうな。」 わざわざ捨てられた飼いゆを集めたのは、ゆっくりが胴付きと人間をどう区別するのかを調べるためだ。 胴付きと小さな子どもであればそこまで大きさも変わらないものだが、ゆっくりはしっかり両者の区別をする。 お飾りの持っていないゆっくりであっても、どうやって分かっているのか胴付きの名前まできっちり判別するのだから。 その為に人間に慣れている飼いゆを集めてあのような実験を行っていたのだ。 「まあいいじゃないかいお兄さん。今日はもうお仕事も終わりなんだし、早く帰って一杯飲もうよ!」 「いや飲まないよ。いつもみたいにすいかと飲んでね、僕はオレンジジュースで相手するから。」 一度調子に乗って酒宴に付き合っていたら、いつのまにか素っ裸で両隣りにゆうぎとすいかが寝ていた悪夢を思い出し お兄さんは体を震わせて自分を戒める。 つまらないと文句を言うゆうぎを宥めながら、お兄さんはゆっくり達の死臭と嘆きが染みついた部屋から出ていく。 おまけ THE ゆうぎ 「おにいさん。」 「なんだいゆうぎ?」 「やらないか?」 「やりません。聞きたいけど一体何をやるんだい?」 「お兄さんは体が貧弱だからゆうぎが鍛えてあげようと思ってね!」 「いや別にそんなこと必要ないし。人にはそれぞれ役目があるんだ、ゆっくりにもれいむはシングルマザーでありすがレイパーみた・・・」 「ごちゃごちゃ言ってないでさっさとやるよ!ほらさっさと服脱いで!」 「ちょ!?何で服を脱ぐ必要が・・・、待ってズボンだけは勘弁して!」 「男は度胸だよお兄さん!ほらゆうぎは準備万全だよ!」 「らめえええええええええええ!」 お兄さんを半ば無理やり運動に参加させるゆうぎ。 運動が終わった後にゆうぎはさっぱりとした顔を、お兄さんは精魂尽き果てたように弱っていた。 その様子をこっそり見ていたすいかが同じことをお兄さんに要求したため、ゆうぎ監督の元でまた運動をさせられることに。 一ヶ月後、そこには笑顔でゆうぎ達と大人のスポーツを楽しむお兄さんの姿が! 後書き 以前コメントでウイグル獄長で一本という物があったので、鬼の哭く町カサンドラということで鬼繋がりでゆうぎで書いてみました。 最後のおまけはあるゆうぎ姐さんのイラストを見て衝動的に思いつきました。 D.Oさんの労働の意義でもありましたが、やはりこういう無駄な労働は良いですよね。 ありすにやったあれですが、一応炭酸水でもあの現象は起きるようです。先に書かれてしまいちょっと残念。 次は何を書こうか悩むHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1233 新月の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1268 一人ぼっちのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1280 新世紀覇王伝まちょりー ふたば系ゆっくりいじめ 1294 行列の出来るえーりん診療所 ふたば系ゆっくりいじめ 1311 みょんな一日 HENTAIあきの作品集 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 HENTAIあき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1326 ゆっくりが泣く部屋』 トップページに戻る